9月28日(土)に台湾・台中市で開催されたレッドブルのF1デモランイベント“Red Bull Showrun Taichung”に、RBからF1に参戦する角田裕毅が登場。レッドブル・レーシングの2012年マシンRB8を走らせた。
台中市庁舎前の市政公園に面した公道で開催された、台湾初となる今回のRed Bull Showrun。3ヵ所に360度ターンのスポットが設けられた特設コースでの角田の走りを見ようと、イベント1ヵ月前からチケットは完売と注目度も高かった。
角田としては、イギリスで開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、現行規定マシンである2022年のRB18を走らせて以来のシニアチームのマシン。また今回は角田のカーナンバーである22がマシンに掲出された他、角田は自身の名前が入れられたレッドブル・レーシングのレーシングスーツに袖を通し、紺が基調色の2024年シーズン用ヘルメットを着用した。
レッドブル・レーシングのスーツが似合っていると言われた角田は、こう答えた。
「ありがとうございます! 個人的にはFIA F2までに着ていたデザインと似ているので昔にタイムスリップしたような感覚もあります(笑)」
また、角田がRed Bull Showrun Taichungで走らせたRB8はルノー製V8エンジンを搭載し、レッドブル・レーシングが2012年にセバスチャン・ベッテルと共にワールドチャンピオンに輝いた1台。普段走らせるハイブリッドV6エンジン搭載マシンとの違いを体感したようだ。
「とてもダイレクトで感動しました」
RB8の走行を終えて角田はそう語った。
「すぐ後ろで鳴るエンジン音が本当にダイレクトに感じられます。シフトダウンの時とか運転していて気持ちいいですね」
「タイヤも現在のモノと違うので、デモランでそこまでの差を感じることは難しいです。でも明らかに、ダウンフォース量が現行マシンよりも少ないのは感じます」
角田は以前、ニュルブルクリンクで開催されたレッドブルのデモランイベントに参加してホンダNSX GT-3 Evoを走らせていたが、こうしたイベントでF1マシンに乗るのは初めてのことだった。
「こうした本格的なデモランイベントでF1を運転するのは初めてです」と角田は言う。
「レースとはまた違った緊張感がありました。1km近い長いストレートで路面もスムースだったので結構踏めました。ファンとの距離も近いから反応もよく見えて楽しかったです」
協力:Red Bull Japan