グレシーニのマルク・マルケスはMotoGPインドネシアGPのスプリントレースで3位を獲得したことが、予選の失敗の慰めになったと語った。
マルケスはインドネシアGP初日を7番手タイムで終え、予選Q2へと直接進出。上位グリッドを狙おうとしていた。
しかしQ2が始まると、マルケスはすぐに転倒。その後セッション後半に改めてアタックに向かったがまたしても転倒してしまい、結局予選はノータイム。12番グリッドと中団からレースを戦うことになってしまった。
そういった状況で迎えたスプリントレースでマルケスは、予選の失敗を帳消しにする走りを見せた。スタートで上手く加速すると、ターン1に向けたブレーキングで最もインに飛び込み、そのターン1をもっとも小回りにクリアしてライバルたちをごぼう抜き。一気に5番手へと浮上した。
そしてペドロ・アコスタ(GASGAS)を追い抜き、マルコ・ベッツェッキ(VR46)がミスで後退した結果、一時は2番手を走り先頭のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)にプレッシャーをかける位置にまで上り詰めた。
最終的にはエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)に抜かれて3位となったが、予選で大失敗をした手前、この結果には慰められたとマルケスは語っている。
「重要なセッションでまた転倒してしまったし、その代償を受けたから満足はしていない」とマルケスは言う。
「でもこの表彰台が、予選でのミスを少し忘れさせてくれたよ。もちろん、ミスは忘れないように書き留めておくし、今後も同じミスを繰り返すわけにはいかないんだ」
「表彰台圏内だと分かった時、僕はもう少しリスクを負うことを決めた。もし転倒したら、それはそれだとね」
なお3位表彰台獲得に大きく貢献した好スタートについては、本能的なものだったとしている。
「あのスタートは本能に基づいたモノだよ。計画するのは不可能だ。明日はスタートで失敗しないようにするのが一番難しいだろう」
「現実的な目標としては、明日は5位から7位の間でフィニッシュすることになるだろう」