【WWE】コーディ加勢もオートン&オーエンズがブラッドラインに敗戦 コーディとオーエンズに不穏ムード

 スマックダウンが現地時間27日、オクラホマ州オクラホマシティで行われ、ランディ・オートン&ケビン・オーエンズが“ブラッドライン”ソロ・シコア&ジェイコブ・ファトゥと対戦。タマ・トンガ&トンガ・ロアの介入を受けてコーディ・ローデスが加勢したものの、敗戦に終わったオーエンズとの間に不穏ムードが漂った。

 10・5『バッド・ブラッド』でコーディ&ローマン・レインズとシコア&ファトゥのタッグ対決を控える中、この日、オープニングに登場したオートンが「俺がこの業界で信頼できるヤツは片手で数えられるほどだが、コーディ・ローデスはその一人だ。長い付き合いでお互いをよく知っている。そんなコーディがバッド・ブラッドでローマン・レインズと組むと聞いて、どうも納得できなくてな。説明が欲しい」と求めた。

 先週、コーディはレインズと対面。その時にレインズから「約束しよう。共闘してやる」との言質を取った。リングに登場したコーディは「そりゃ説明が欲しいよな。ランディ、ブラッドラインとあんなに揉めてたしな。レインズと組むなんて愚か者に見えるかもしれない。だが、臆病者よりはマシだろ?」と切り出し、「俺も悩んだよ。だがな、ローマン・レインズは俺の目を見て約束した。ヤツは『王座のためなら手段を選ばない』と言った時、有言実行した。レッスルマニアで『負けたら消える』と言った時も約束を守った。ヤツは嘘つきではない。だから、あいつの言葉を信じることにした」と説明。「お前には理解してほしい。あのレジェンド級の極悪ブラッドラインはいい加減、駆逐しなきゃいけないだろ? 友達として理解してくれるよな?」と右手を差し出すと、オートンも握手に応じた。

 そこへやってきたのがオーエンズ。マイクで話し出そうとしたものの、シコア率いるブラッドラインが現れた。大ブーイングの中、「コーディ、ローマンがお前と組むという事実は承認した方がいい。ヤツは信用しとけ。お前にはヤツが必要だ」と投げかけ、「そこの二人は使い物にならねえからな。お前らがどれだけ頑張ってもブラッドラインは倒せなかった。その二人が一緒では無理だ。俺たちは止められない。お前ら3人ではな。ローマン・レインズと組む理由は、その二人と組んでも毎回失敗するからだろ? その事実を承認しとけ」とオートンとオーエンズを罵倒しつつ言い放った。

 するとオーエンズが「てめえの声は誰も聞きたくないって事実なら承認してやる。俺たちだと毎回失敗するって? なら今夜タッグマッチでやってみるか?」と直接対決を提案した。コーディが「3人いるからタッグじゃなくて…」と加勢しようとしたものの、オーエンズは「いやいや、お前はバッド・ブラッドで違うパートナーとタッグ戦があるだろ? 温存しておけ。今夜はソロ&ジェイコブ・ファトゥvs俺とランディ・オートンだ」と拒んだうえで宣言した。

 オートン&オーエンズとシコア&ファトゥのタッグ対決はこの日のメインイベントに組まれた。試合前、オートン&オーエンズの控室にコーディが訪れると、オーエンズは「コーディ、今日は試合中に出てくるな。お前はバッド・ブラッドに集中しておけ」と念押し。オーエンズがその場を去ると、オートンが「ケビンは出てくるなと言ったが、トンガ兄弟が介入したら4対2になる。それは避けたい。だから、その時は来てくれたら助かる。ケビンには俺から話しておく」と希望し、コーディも快諾した。

 開始早々、オーエンズがファトゥにセントーンを投下し、シコアに逆水平やエルボーを連発。オートンもバックドロップでファトゥを実況席に4回叩きつけ、シコアにも実況席へのバックドロップを敢行して大歓声を起こした。その後、オーエンズが劣勢に追い込まれたが、ラリアットで突破口を開くと、オートンが高速パワースラム連発でシコアとファトゥを次々に投げて挽回。シコアをエレベイテッドDDTで突き刺した。

 オートンのRKOが不発に終わっても、オーエンズが場外での全力疾走式ラリアット、セントーンでシコアとファトゥをなで斬り。ファトゥにはエプロンからのダイビングボディプレスを投下し、シコアにはスワントーンボムを投下した。

 ここでタマ・トンガとトンガ・ロアが乱入。オーエンズが気を取られたスキにシコアがスピニングソロで叩きつけた。オーエンズが何とか2カウントで返すと、コーディが駆けつけ、ロアをDDTで突き刺した。タマをリングに上げるとオートンがRKOをさく裂させたが、ファトゥがトラースキックで鎮圧し、トペでコーディに突っ込んだ。

 混乱の中、オーエンズがシコアのサモアンスパイクをかいくぐってスタナーを決め、勝機を迎えたが、ファトゥによってリングに入れられたコーディがレフェリーに激突して3カウントは入らず。ファトゥのトラースキックを不意打ちで食らったオーエンズにシコアが覆いかぶさって3カウントが入った。

 コーディの加勢が最終的に裏目となり、オートン&オーエンズが敗戦。試合後、収まらないオーエンズは両手でコーディの胸を小突き、止めるオートンを振り払って詰め寄った。両者は8・31『バッシュ・イン・ベルリン』で統一WWE王座をかけて対決。この時、両者の関係にヒビが入りかねない状況もあったが、二人の盟友関係は変わらなかった。この日も最終的にオートンの仲裁でオーエンズは冷静さを取り戻したか抱き合って和解したものの、二人の関係が不安視される状況となった。

 今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。