KTMファクトリー・レーシングのチームマネージャーであるフランチェスコ・グイドッティが、2024年のMotoGPシーズン終了をもって、チームを去ることが発表された。
2022年シーズン開幕時にドゥカティ陣営のプラマックからKTMへ移籍したグイドッティ。当初は4シーズンの契約を結んでいたが、1シーズン前倒しでKTMを後にすることとなった。
KTMはグイドッティの後任として誰がMotoGPチームを率いることになるのか、詳細を明らかにしなかった。しかしインドネシアGPのパドックでは、アヨ・モータースポーツの創設者兼マネージャーとしてMoto2やMoto3で成功を収めてきたアキ・アヨが後任となる可能性が高いという噂が流れている。
「フランチェスコと共に3年間を過ごし、作業方法について多くの前向きな進歩を遂げた後、我々は異なるアプローチのリーダーシップでチームを動かしていくことになる」とKTMモータースポーツ・ディレクターのピット・ベイラーは認めた。
「このような変更は決して容易なプロセスではなく、フランチェスコが我々のMotoGPでの旅路において成し遂げてくれたことに対して、我々はただ暖かく感謝するのみだ」
「2025年は、この緊密かつエキサイティングなスポーツのプログラム全体に大きな動きをもたらすことになるだろう。我々は今、一歩先に進み続けるための土台を築きつつある」
KTMは2023年アルゼンチンGPスプリントでブラッド・ビンダーがトップチェッカーを受けて以降勝利に手が届いておらず、決勝レースに関して言えば昨年のタイGPでミゲル・オリベイラが挙げた勝利が最後となっている。
KTMは2025年に向けて、2018年に現役を引退してテストライダーを務めてきたダニ・ペドロサが、開発職と平行して重役に就任する可能性があるとも指摘されている。
また、KTMはマネジメント陣の入れ替えに加えてライダーのラインアップも再編成。ビンダーがKTMファクトリーチームから6シーズン目を戦う一方、サテライトチームのテック3(GASGAS)から新進気鋭のペドロ・アコスタが昇格。テック3はドゥカティからエネア・バスティアニーニ、アプリリアからマーベリック・ビニャーレスのふたりを獲得した。
直近のインドネシアGPでは、そのアコスタが並み居るドゥカティ勢の中で孤軍奮闘を見せ、KTM勢最上位となる2位表彰台を獲得。ランキングでビンダーを抜き5番手に浮上した。