『DESTRUCTION in KOBE』神戸ワールド記念ホール(2024年9月29日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ○DOUKIvsSHO×

　DOUKIが金丸の足攻め地獄を打破してIWGPジュニア王座2度目の防衛に成功。試合後、SHOの挑戦表明を受諾したものの、トーチャーツールで襲撃されてしまった。

　IWGPジュニア王者・DOUKIは9・11仙台大会で初の石森太二超えを遂げて初防衛を果たした。「今年入ってヒロム、デスペラード、そして最強の石森から勝ってやった。これで文句ねえだろ! 俺が最強のジュニアチャンピオンだ!」と吠えたものの、金丸が襲撃し「てめえみてえな薄っぺらいチャンピオン、顔じゃねえんだよ! 次、俺がいくからな」と挑戦を表明。かつて鈴木軍で共闘した両者によるIWGPジュニア戦が実現した。

　開始早々、DOUKIがコルバタ、トペ・レベルサで躍動。場外での倒立式DDTを仕掛けたものの、阻止されるとニークラッシャーで両ヒザを場外マットに叩きつけられてしまう。リングに戻ると金丸の足攻めが始まった。ニークラッシャーをこれでもかと5連発し、鉄柱を利してダブルレッグロック、レフェリーを利しての股裂き、レッグロックとDOUKIの左足を徹底的に痛めつけた。

　それでもDOUKIはフライングクロスチョップ、プランチャで反撃。ラ・ケブラーダを発射した。リングに戻ると、イタリアンストレッチNo.32を仕掛けたが、阻止した金丸はジャックナイフで丸め込む。デイブレイクもマンハッタンドロップで迎撃。腰から鉄柱に激突させると、エプロンから場外へのヒザ砕きを敢行。DOUKIは左ヒザを場外マットに痛打してしまった。

　リングアウト寸前に戻ったものの、金丸はマットへのニークラッシャーで追い討ち。足4の字固めで捕らえた。DOUKIも何とかロープに逃れ、ディープインパクトを食い止め、ノーザンライトスープレックスで逆襲。土遁の術からイタリアンストレッチNo.32で捕らえる。金丸がロープに逃れてもスープレックス・デ・ラ・ルナを狙う。阻止されても丸め込みを連発してから、再びイタリアンストレッチNo.32で絞め上げた。

　ここでゴングが鳴らされたが、乱入したSHOによるものだった。DOUKIが気を取られたスキに金丸はウィスキー噴射をお見舞い。ムーンサルトプレスを投下してニアフォールに追い込む。タッチアウトはDOUKIが不時着してジャーマンで逆襲。スープレックス・デ・ラ・ルナを仕掛けたが、阻止した金丸が再び足4の字固めで捕らえた。

　大ピンチを迎えたDOUKIだったが、場内の「DOUKI」コールに応えるようにロープにたどり着いた。ならばと金丸はディープインパクトで追い討ち。タッチアウトで仕上げを狙ったが、阻止したDOUKIは延髄斬り、ラリアットで必死の反撃。SHOをトペスイシーダで排除すると、デイブレイクで金丸をグサリ。粘る金丸がみたび足4の字を狙っても食い止め、ラリアットを叩き込むと、スープレックス・デ・ラ・ルナを爆発させて3カウントを奪った。

　DOUKIが足攻め地獄を耐えて金丸を突破。IWGPジュニア王座2度目の防衛を果たした。新日ジュニアの頂点を死守した王者からベルトを奪い取ったSHOが「おめえ、ふざけんなよ。やり方が意地汚えんだ。意地汚え勝ち方しやがってよ。そんな意地汚えのはここにいる神戸と一緒よ。お前よ、IWGPのタイトルマッチ、ナメとんか? 意地汚えことしやがってよ」と言いたい方だに罵倒。「ここにいる連中も、おめえもバカだからよ、俺がわかりやすく言ってやるよ。次、俺に挑戦させろや。断るんだったらベルトぶっ壊すぞ。どうなんだ?」と脅迫とともに挑戦を表明した。

　するとDOUKIも「SHO、ここにいる全員を代弁してやろう。お前が一番しょうもねえんだ。IWGPの価値を下げてんのはおめえだよ」と反論したうえで、「とはいえ、卑怯な手かもしれないけど、お前に2回負けてる。このままでは気持ち悪いから、さっさと片づけてやるよ。お前の挑戦受けてやるよ」と受諾した。「やるんやな? ええ根性しとるやないか」と念押ししたSHOは「過去の2回と同じよ。またボコボコにしたるわ」と予告し、「今日のところはベルト返したるわ」とベルトを返却。DOUKIが受け取った次の瞬間、SHOはトーチャーツールで殴打する暴挙を働いた。

　IWGPジュニア挑戦が決定的となったSHOは「過去によぉ、俺にあんだけボコボコにされとってよぉ、あのベルトを持っておくの恥ずかしいんやろ?」とDOUKIを嘲笑。「今日の勝ち方も意地汚えしよ、IWGPのタイトルマッチなめとんのか? 俺がちゃんと価値も上げてやるわ!」とベルト強奪を確信するように高笑いした。石森、金丸と強敵を退けたDOUKIだが、一難去ってまた一難。V3戦でも難敵を迎え撃つことになる。