筆者も含め、多くの人が『今年は16 Proシリーズよりも、無印16がお勧め』と書いているが、それは本当なのだろうか? 筆者も以前そう書いた時はデバイス発表前だったので、実際にベンチマークを計測して裏を取ってみた。
アップルiPhone 16シリーズとApple Watch S10、AirPods 4発表!【5分で分かる】
2024年09月10日
16 Proシリーズは、無印16よりどのぐらい速いのか?
今回のiPhone 16シリーズは前モデルのiPhone 15シリーズと異なり、Apple Intelligence対応にするため、無印16の性能が16 Proシリーズに肉薄しており、さらにカメラコントロールも装備されているので、無印16がお買い得というのが通説。
ということで、iPhone 16シリーズ4機種のベンチマークを取ってみた。なお、ベンチマークの数値は多少の誤差があるので、細い部分にこだわり過ぎない方がいい。ちなみに、計測した数値はこちら。例によってGeekbench 6と、今回Neural Engineの処理能力を計測するために新たにGeekbench AIを使用している。
グラフにしてそれぞれ、見ていってみよう。
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CPU性能は、16 Proの方が1割ぐらい速い
まずCPU性能。
無印16と16 Proで、シングルコアでも、マルチコアでもだいたい1割ぐらいの速度差がある。コア数はどちらも6コア。設計がどのぐらい違うのか、それとも単に回路設計はほぼ同じでクロックに1割ぐらい差があるのか……? コア数が同じなら、A18とA18 Proでわざわざ違う回路設計をしたりはしないだろうから、クロックの差ではないかと思うのだが……。GeekbenchのDevice Infoを見てみると、iPhone 16 Pro MaxだけARM@3.66GHz、あとの3機種はARM@4.04GHzとなっている。何かの間違いのような気もするが……。