自民党の総裁選挙でまったく振るわなかった候補者が話題になっている。
周知の通り、総裁選は決選投票の末、石破茂氏が新たな総裁に決まった。決選投票を戦った高市早苗氏は、9人の候補者の中で最多となる全国で計20万3802票の党員票を獲得したが、最後の最後で石破氏に大逆転をくらってしまった。
その一方で、あっけなく脱落した候補者もいた。前回、2021年の総裁選で、1回目の投票で断トツのトップとなる255票(議員票86、党員票169)を集めた河野太郎氏だ。同氏は、今回ワースト2位の30票(議員票22、党員票8)。この事態にSNSでは《すごい凋落》と驚きの声が上がった。
さらに厳しい結果だったのは最下位となった加藤勝信氏だ。推薦人20人と自分を合わせて最低でも21票の議員票は獲得できるはずが、開票結果はまさかの16票。前日には党本部で推薦人20人とカツカレーを食べながら決起集会を開いたが、フタを開けてみれば5人が「食い逃げ」したことになる。
Xでは、《変わり身の激しさにドン引きした》《引き剥がしにあったというわけか。加藤氏のメンタルが心配》《まるで人狼ゲーム!心理戦がスゴいな》などといった投稿が寄せられている。
裏切りが政治の常とはいえ、それが如実に現れた総裁選だったようだ。
(ケン高田)