KTMは、今季限りでチームマネージャーを退任するフランチェスコ・グイドッティの後任として、アキ・アヨを起用することを明らかにした。
9月29日に、今季限りでグイドッティの退任を発表したKTMファクトリー・レーシングMotoGPチーム。それから1夜明けた30日、KTMは再び発表を行ない、アキ・アヨが2025年シーズンからチーム代表を務めることを明らかにした。
アヨはアヨ・モータースポーツを設立し、Moto3やMoto2で数々のチャンピオンライダーを輩出。KTM陣営の若手ライダー育成の役割を担ってきた。その手腕が買われ、来季からブラッド・ビンダーとペドロ・アコスタというラインアップになる、KTMのMotoGPファクトリーチームを率いていくことになる。なおビンダーもアコスタも、Moto3とMoto2をアヨ・モータースポーツで戦ったライダーである。
「レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングと共に、MotoGPで働くというこの素晴らしい役割と機会を与えられたことを、とて光栄に思っている」
アヨはそう語った。
「現在のMotoGPは非常に高いレベルにあるため、多くの分野で作業を継続し、KTMのパッケージをさらに優れた水準にするためには、我々が持つ強みを活用する必要がある」
「我々は努力を続ける必要があるが、このプロジェクトには既に、トップに立つための優れた部分がたくさんあると思う。我々はそれを最適な方法でマネジメントする必要がある」
「KTMの組織の全員に感謝したい」
KTMのモータースポーツ・ディレクターであるピット・ベイラーも次のように語り、アヨを歓迎すると共に、その手腕に対する期待を明らかにした。
「我々はアキと特別な関係を築き、非常に密に協力してきた。そのためMotoGPのプロジェクトを前に進めるためには、これが最善の決断だと感じたのだ」
そうベイラーは語った。
「我々がこのパドックで組織化を始めたばかりの頃、彼は我々のことを信じてくれた。信頼と友情は他に類を見ないモノだ。彼のチームの成功が、それを物語っている」
「彼は2025年に我々のチームのライダーとなるふたりと共にタイトルを獲得しているが、その知識は彼がもたらすスキルの一部にすぎない。我々は多くの経歴を頼りにできるということを知っているし、アキも我々の会社と我々のレースの戦い方を知っている」
「共にこのチャレンジに挑み、ずっと前に始まり、既に多くの成功と素晴らしい結果を紡いできた物語を継続できることを、本当に嬉しく、誇りに思っている」