『SUNNY VOYAGE 2024』新宿FACE(2024年9月30日)
GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合 ○YO-HEY&HAYATAvs大原はじめ&小峠篤司×
GHCジュニアタッグ王者の“金髪夫婦”HAYATA&YO-HEY組が、苦闘の末に小峠&大原組の挑戦を退けて2度目の防衛に成功。試合を決めたYO-HEYはシングルのGHCジュニア王座挑戦をぶち上げ、現れた王者・ダガによってGHCジュニア次期挑戦者決定トーナメントの開催が決定的となった。
金髪夫婦の復縁と原田大輔さん登場による再結集で、一躍ノアジュニアの話題的中心に躍り出た新生RATEL’S。いち早く噛みついたのが小峠だった。「今さら復活させてボーイズラブか」とYO-HEYに突っかけて挑戦表明、前哨戦でも「キモい」「気持ち悪い」と罵り合いながら、収拾不能の大乱闘を繰り広げて、この日のタイトルマッチに至った。
終始試合をリードしたのは小峠&大原のTEAM NOAHコンビだった。大原が序盤からHAYATAをムイビエンで絞め上げて速攻勝負を狙えば、小峠も「。愛の力見せろや」「金髪夫婦って何なん?」などと言葉でも挑発しながら喧嘩腰のファイトでYO-HEYに猛攻。観客も大歓声でそれを後押しする。大原の腰攻めがなおも冴え渡り、各種バックブリーカーでHAYATAを追い詰めると、ムイビエンで絞めに絞めて先にチャンスを掴んだ。
金髪夫婦も抜群の連係で試合を立て直したものの、YO-HEYの顔面Gは決まらず。キャッチした小峠がYO-HEYの背中を押すと、あうんの呼吸で飛び込んだ大原が変型アルゼンチンバックブリーカーで援護射撃。一気呵成に攻め立てた小峠のキルスイッチがさく裂すると、場内はカウントの大合唱に包まれた。
しかし、YO-HEYは沈まない。奥の手・オーバーキルスイッチを切り抜けると、割って入ったHAYATAがジャンピングハイキックで小峠の動きを止め、大原を両腕クロス式DDTで排除し、献身的に動いてYO-HEYに勝負を託した。その思いに応えたYO-HEYは体勢を立て直し、小峠に顔面Gをズバリ。さらに、必殺顔面ドロップキックをぶっ放す。それでも肩を上げて大「小峠」コールを巻き起こした小峠だったが、それを断ち切るかのように、YO-HEYはスーパー顔面Gを敢行し、大接戦をものにした。
YO-HEYが因縁の小峠をねじ伏せて、金髪夫婦が2度目の防衛に成功。新生RATEL’Sの勢いも一層加速させてみせたYO-HEYは「いいか小峠、よう聞け。『なんで今さら復活したんや、何がしたいんや?』って言っとったけど、以前のRATEL’Sより一層スゲーもんを創り上げて、もっともっとノアジュニアを活性化させていくために再結成したんや!」とマイクで叫んだ。
さらにYO-HEYは「めちゃくちゃ気持ちようなってるから、ひとつ言わせてくれ。ダガ! 次、お前が持つシングルのベルト、俺がいかせてもらうぞ」と勢いそのままシングル挑戦も表明し、GHCジュニア王者のダガを呼び出した。
すかさずダガが現れたものの、セコンド作業に従事していた宮脇純太がすかさず“待った”をかける。先んじてダガに挑戦表明していた宮脇は「ちょっと待ってくれよ! あんたの言ってるベルトは、ずっと僕が挑戦したいベルトだったんだ!」とYO-HEYに食ってかかって口論に発展した。
するとダガが「ダマレ! ダマレ!」と日本語で一喝。「俺はチャンピオンだ。俺はキングだ。だからいつ誰の挑戦でも受ける。強いヤツであれば、お前だろうがお前だろうが、ここにいるロッカールームにいる誰でもいい」と言い残して去っていった。
「ノアジュニアで一番強いヤツと闘いたいってことやな」と解釈したYO-HEYは、「だったら他に挑戦したいヤツがいたら出てこいや!」と呼び出し、すかさず菊池悠斗、タダスケ、藤村加偉、大和田侑、AMAKUSA、ドラゴン・ベインもリングに飛び込んで続々名乗りを上げた。
ただ、HAYATAだけは「お前(YO-HEY)が挑戦するんやったら、お前に託す」と辞退。YO-HEYは「ほんなら8人か。ちょうどトーナメントできるな。この8人でGHCジュニアの次期挑戦権を懸けたトーナメントをやってもよろしいですか?」と問いかけ、場内も大歓声で呼応した。
かくしてYO-HEY、タダスケ、菊池、AMAKUSA、宮脇、藤村、大和田、ベインが参加しての次期挑戦者決定トーナメントの開催が決定的に。多士済々となってきたところでトーナメント開催。YO-HEYの目論見通り、ノアジュニアが“活性化”しつつある。