前回、iPhone 16シリーズ同士での性能比較を行なったが、いずれの高性能で差は少なく見えた。では、iPhone 15 Proや、15、SE3と比較して、どのぐらい性能が向上しているのだろうか? ベンチマークを元に考察してみよう。

実際に計測して分かった! iPhone 16シリーズの処理能力差

2024年09月30日

iPhone 15 Pro、15、SE3など過去のモデルと比較

Apple Intelligence対応なのは、今年のiPhone 16シリーズと、昨年のiPhone 15 Proだが、それではiPhone 16とiPhone 15 Proでは、どちらの性能が高いのだろうか?

iPhone 15はApple Intelligence非対応だが、iPhone 15 Proとどのぐらい差があるのだろうか? また、現行モデルで一番性能の低いiPhone SE3とこれらのモデルでは、どのぐらい差があるのだろうか?

Geekbench 6とGeekbench AIを使ってベンチマークテストを行なってみた。

テスト結果の数値はこちら。以下、グラフを見ながら考察しよう。

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CPUにおいても、iPhone 15以前とは歴然の差

まず、CPU。

シングルコアだと、iPhone 16の方が高性能で、マルチコアだとiPhone 15 Proの方が性能が高い。どちらも6コアなのだが……。ともあれ、ここに大きな差はないことが分かる。

いっぽう、A17 Proを積むiPhone 15 Proに比べて、前モデルのiPhone 14 Proと同じA16 Bionicを搭載するiPhone 15とは大きく性能差が開く。

iPhone 15をiPhone 16 Proと比較すると、シングルコアで32%減、マルチコアで23%減の性能になる。

iPhone SE3ともなるともっと差は大きく、シングルコアで38%減、マルチコアで43%減。iPhone SEに積んでいるA15 BionicはiPhone 13 Proと同世代のものだ。3世代分の差とはいえ、かなり大きな性能差だ。