【DDT】DDT所属ラストマッチの大石が10・3新宿KO-Dタッグ調印式を寝坊で遅刻 王者しゅんまお宣言「トドメを刺すときが来た」

 10・3新宿大会におけるKO-Dタッグ王座戦「MAO&勝俣瞬馬vs大石真翔&男色ディーノ」へ向けた調印式が30日、東京・千代田区の神田明神文化交流館で行われ、DDT所属ラストマッチとなる大石が寝坊で遅刻。王者・しゅんまおは「トドメを刺すときが来た」と引導を渡す構えをみせた。

 同大会を最後にDDTを退団する大石は所属ラストマッチの相手に“しゅんまお”MAO&勝俣を希望。ディーノと組んで二人が保持するKO-Dタッグ王座に挑戦する。前日の9・29後楽園大会でTHE RAMPAGEの武知海青からタッグ結成を熱望され、彰人&平田一喜との対戦も決定。大石はダブルヘッダーでDDTに別れを告げることになった。

 この日、タッグ王座戦へ向けた調印式が行われたが、集合時間になっても大石が現れない。パートナーのディーノが連絡を取ったところ、寝坊し、タクシーに乗ったところと知らされたという。開始時刻から10分待っても大石が到着しないため、3選手で会見がスタートした。

 緊急事態にディーノは土下座し、「この度はパートナーの大石真翔が寝坊して申し訳ありませんでした。大石さんと私はまだKO-Dタッグ王座に輝いたことがなくて、この挑戦を必ずモノにしようと話をしていたんですけど、寝坊してすみませんでした」と涙ながらに大石に代わって謝罪。「先に調印だけさせてもらっていいですか?」と願い出た。MAOが「1個足りなかったらタイトルマッチできない」と拒んだものの、なおもディーノが懇願し、大石不在で3選手が調印書にサインを入れた。

 会見の段になると、ディーノは「DDTを退団するのは大石さんにとって、小さいことじゃないんで。最後に私とベルトを獲ろうって。それで思い詰めて眠れない日々が続いたんじゃないですかね。それが昨日の試合後に疲れて…」と大石をフォロー。「タイトルマッチでは目が覚めるようなファイトでベルトを獲りたいと思います」と意気込んだ。

 9・20新宿大会で1年4ヵ月ぶりの返り咲きを果たしたしゅんまおは初防衛戦。勝俣は「目が覚めるような試合をしよう。ディーノさんは悪くないんで」とディーノに呼応し、「大石真翔が昨日、2試合するのをOKしましたけど、OKしたのに寝坊するのは気の緩みですから。DDT最後の日ですけど、じゅんまおで楽にさせてあげたい」と宣言。MAOも「やっぱりトドメ刺すときが来た。延命治療みたいな挑戦を快く受けてあげたのに。1日2試合というのも快く送り出してあげた我々の気持ちも考えてくれ。これはもう介錯するしかない」とかつての師匠・大石に引導を渡す構えをみせた。

 フォトセッションになると、ようやく大石が到着。裏口から入ってきてMAOを背後から襲撃しようとした。が、察知したMAOが後ろ回し蹴りで迎撃。「奇襲でMAOの頭をカチ割れば、タイトルマッチが有利に運ぶかと…」と釈明した大石は、遅刻の理由を説明し始めた。

 大石によると前日は昼の試合後、道場で練習。食事し、銭湯に行ってから夜12時半には就寝したという。思い詰めて眠れなかったというディーノの推測は外れた。この日は、午前7時55分に起床。洗濯を済ませ、朝食を摂ったものの、その後、二度寝してしまった。目が覚めたのは会見開始21分前の午前11時39分だったという。

 謝罪を求められた大石は“最上級の土下座”として、頭を起点に倒立を披露。土下座のまま調印書にサインを入れ、正式にタイトル戦が成立した。DDT所属最後の試合でベルト獲りに挑む大石は「ディーノとタッグを組むときは、何百試合としてきたと思うんですけど。毎試合新しいことをやろうと思ってやってきました。その集大成を」と意気込んだものの、「11月3日に…」と大会の日にちを言い間違えてしまい、動揺を隠せず。MAOから「集大成ではなく、醜態だ!」と容赦ないツッコミが入ってしまった。所属ラストマッチを前にやらかしてしまった大石だが、それを払しょくするような戦いを見せるしかない。