ギャルブーム再来の要因は……
──男に媚びないっていうと、「彼氏を作ったらダメ」みたいなルールもあったんですか?
彼氏がダメっていうのはなかったですけど、兄弟サークルと恋愛禁止ってのはありました。
「彼氏を作るのはいいけど男と遊びまくるのはダメ」「一途ならいいけどチャラチャラするのはダメ」みたいな感じですね。
やっぱ女なんでナメてくる男もいるわけで、そういう隙を見せること自体がダメなんですよ。
男に媚びたりチャラついてる人ってナメられるし噂も立つ。中身も見た目も全部強めでなきゃいけないんで、ギャルは。
──世間では非常識とかチャラチャラしているイメージを持たれていましたが、めちゃくちゃ真面目ですね(笑)。昨今の再ブームのギャルと当時のヤマンバみたいなギャルって、当事者からするとどこが違うと思いますか?
……何があるんですかね!? どうなんだろう、今のギャル。今の子は“きれいめ”っていうのはたぶん大きな違いだと思います。
──最近、若者の間で「面倒だから入浴をあきらめる」という“風呂キャンセル界隈”なんて言葉が流行っていますが、当時のギャルも「汚ギャル」とか清潔感がないイメージが広まっていましたよね。本当に入っていないギャルが多かったんでしょうか……?
入ってなかったです! 面倒臭いから(笑)。まぁ入ってる子もいたけど、クラブとか行ってると入る時間もないんですよね。でも日サロにはシャワーがあるので、焼いたらちゃんと浴びてました。
あとは髪を洗うと髪色が落ちちゃうし、洗いづらいエクステもいっぱい付いてたり、何より体洗うと肌が白くなっちゃうじゃないですか(笑)。
当時は黒いのが正義だし、それをキープするために逆に“美意識”高い!みたいな(笑)。
──改めて、昨今のギャルブーム再来についてうかがいます。「おむすび」をはじめ、また平成ギャルに注目が集まっていますが、なぜこういった現象が起こっているんだと思いますか?
なんでなんだろうって私も思ってます(笑)。なんでなんですかね?
──中には「世の中が暗いから明るいギャルマインドが求められている」みたいな説があったり……
確かにそれかもですね! 生きる上で底抜けに明るいギャルマインドみたいなのが大切で、「自由に楽しもう!」みたいな。
多様性の時代になってきて、みんな自分の個性を大事にするじゃないですか、今って。それにギャルが当てはまるんじゃないですかね。
やっぱり日本の文化であるギャルはいるべきだし、ずっていてほしいですね。またリバイバルが起こってるのは嬉しいです! もっと流行ってほしい!
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班