03…POLO RALPH LAUREN / 2B BLAZER
イタリアの艶っぽさとは異なるアメリカ特有の色気。
「2つボタンでグッと開いたVゾーン、シェイプしたウエストや肩パッドが入ったショルダーなど、それまでのアイビー的なブレザーに比べ現代的で格好よく見えたんですよね」。部活で支給されたジャケットがどうしても気に入らず、その代わりに購入したという人生初のテーラードジャケットがこの〈ポロ ラルフローレン〉のブレザー。
時間が経つほどに、そのよさを実感していくことになる。「仕事柄、様々なジャケットに袖を通してきましたが、見れば見るほど〈ポロ ラルフローレン〉のブレザーはいいですよね。イタリアものにはない、アメリカにしか出せない艶っぽさ、色気が〈ポロ ラルフローレン〉のアイテムにはあると思うんです。
それは自分の製作活動でも大きな影響を受けていて、僕の根幹にある“格好いい”という感覚はラルフローレンから学びましたね」
Recommender:DCホワイト/石原協さん|2016年にスタートした日本のトラッドブランド〈DCホワイト〉ディレクター。大学までラグビーに打ち込んだ生粋のラガーマン。
(広告の後にも続きます)
04…U.S. Army / 43 KHAKI
現代のモノ作りに影響を与えるチノパンのスタンダード。
アメトラに欠かせないパンツと言えばチノパンを思い浮かべるが、その発祥がミリタリーなのは周知の事実。国の数だけ存在するようなベーシックなアイテムだが、その中でもUSアーミーの[43 カーキ]は特別。「この時代ならではのトロッとした滑らかな生地感、ズドンと太いストレートシルエットが気に入って購入したんです。
[43 カーキ]の両玉縁バックポケットは、現代ではスラックスなどのドレスパンツに見られるディテール。[45 カーキ]と呼ばれる後継では片玉縁になってしまうので、軍パンらしからぬ丁寧な作りもトラッド的だと思うんです。サイドは巻き縫いになっていて、穿き込むことで浮き出てくるパッカリングなどは、いまのチノパンのベーシックとなっていると思います。
そのあたりも含めて、チノパンの手本と呼ぶにふさわしいと感じますね」
Recommender:グリニッジ/瀬戸章汰さん|英国ブランドを主に取り扱う「グリニッジ」のプレスだが、アメリカ古着が大好物。休日は、お目当てを探して古着店を巡回している。
(出典/「2nd 2024年11月号 Vol.208」)