GFX100 IIの性能、奥行き、描写力は印象的
眞利子氏は、GFX100 IIの映像の印象について次のように述べた。
富士フイルムGFX100 IIのカメラの性能、奥行き、描写力は本当に印象的でした。GFX100 IIだからこそ盆栽をとてもうまく捉えることができ、撮影できたのでしょうね。撮影中、最初の画像を見たとき、実物に近いと感じました。違いはほとんどなかったと確信しました。
眞利子氏は、富士フイルムのカラーサイエンスに感銘を受けたという。富士フイルムが映画製作者に評判であることは、自然に忠実な緑の記録する力であり、実際、盆栽の葉は非常に深いグリーンだった。この結果は、彼をとても喜ばせた。
盆栽は眞利子氏の人生そのものである。盆栽はそれぞれ手入れ方法が異なり、それぞれに合った手入れと忍耐を必要とする。これは、実生活における人間関係のあり方と類似する。アートは単なる芸術ではなく、アートにも人生がある。
盆栽は小さな苗木からスタートし、成熟した盆栽の形や個性を形成するためには、優しいケアが必要です。小さな盆栽は、盆栽をどのように育てるかを選択するチャンスを与えてくれます。これは私たちの人生にも当てはまります。
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アイデアはインスタグラム投稿用の構想からスタート
江上万絢氏は、コンテンポラリー・バレエダンサー。盆栽とダンスを組み合わせるというアイデアは、もともと彼女のアイデアだった。ロンドンに1年間留学し、日本の文化や職人技を守ることの大切さを身近に感じるようになった。
盆栽そのものは世界的によく知られているが、彼女にとって盆栽はそれ以上の意味を持つようになった。盆栽は生きているが、繊細で複雑な芸術でもある。それを感じつつ、仕事を通しての知人だったエリオル監督に相談することになる。
元々盆栽を世界へ広めたいというアイデアは当初、インスタグラムの投稿用にシンプルに撮影する構想だった。しかし、エリオル監督は、別のクリエイティブなアイデアを提案した。
江上氏のダンスと盆栽の組み合わせだ。監督は、そのアイデアをさらに広げたいと思った。眞利子氏とすぐに話し合ったという。しかし当然の如く簡単なことではなかった。
その後、エリオル監督は、江上氏のアイデアをドキュメンタリーという形で収めることにした。彼女は、ドキュメンタリーという手法でアート作品を制作することが、眞利子氏の盆栽を伝えるに最適な方法だと考えたのだ。
「最初の映像を見て、ただただとても感動しました」と、GFX100 IIで撮影された映像を見た第一印象について語った。中判センサーを持ち広い色域を持つため、森の中でかなり広い範囲を撮影することができた。これらのショットは、カラーグレーディング前の最初のファイルから、非常に深く、エモーショナル的で、色彩豊かで感動したという。
森の中での彼女の舞踏シーンの撮影は、困難を極めた。また険しい森に機材を持ち込むための移動手段に手を焼き、自然の中にいるヒルや虫に妨害された。そのため、時間は制約され、何度もカットやリテイクをすることは許されなかった。あるテイクを十分だと判断したら、即時に次のシーンに移る。
江上氏はまた、このプロジェクトのスタッフがモダンダンスだけでなく、盆栽や日本文化にも興味を持つ外国人であったことにも喜びを示した。
後編は、この「生きし芸術」の制作過程について、をエリオル監督とジョン・ドニカ撮影監督のインタビューをお届けする。GFX100 IIとPremistaを使用した制作工程について、より深い洞察を得ることができるだろう。