セクシー女優、プロレスラー、筋肉YouTuberとして活躍する、ちゃんよたが突然の休業宣言…メンタル不調を引き起こした「完璧主義な自分」との闘い

完璧主義な自分が自分を追い込んで…

――ちゃんよたさんとトップレベルの方々との差はどこにあるんですか。

追い込みですね。筋トレって自分との戦いじゃないですか。ジュラシック木澤さんという有名なボディビルダーの方がいるんですけど、木澤さんのパーソナルジムに行ったときに、ちょうど隣に有名なボディビルダーの豆タンク杉中さんが一人で筋トレをしていて、めちゃくちゃ追い込んでいて、すごい世界だなって思いました。

私は変に完璧主義なところがあって。しかも、それはいい完璧主義じゃなくて、変な方向の完璧主義なので、自分の足りない部分をすぐ見つけてしまうところがあるんです。

もともと筋トレが本当に好きで、それが基盤にあってAVだったりプロレスだったりといろいろな仕事をしているのに、その筋トレをないがしろにして、ほかのことがどんどん中心になっちゃっていて、何のために生きてるのかなって思ってしまいました。

――当時はスケジュール的にも相当パンパンだったんですか。

パンパンでしたね。スターダムさんに呼んでもらうようになって、大阪や神戸の地方大会にも参戦していたので、そうなると当日だけじゃなくて前泊もあるし、プロレスの練習の時間も当然必要になってきます。

AVの仕事も増えて、多いときに月8〜9本とか。生理期間中はAVの撮影はできないので、撮影できるときに週3日くらいで撮影していました。さらにYouTubeも撮影して、編集して…。あと自分のファンクラブもやってるので、そのための撮影や撮影の場所を借りたりとかやっていたら、もうわけわかんなくなっちゃって。それで自分から「休養したい」と事務所とプロレス団体に伝えて、5月から休業しました。

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休業期間中のちゃんよた

――休業の期間は事前に決めていたんですか。

決めてました。AVの仕事は2か月。プロレスは4か月休んでました。でも休業して最初の1か月ぐらいはかなり落ちてました。

――メンタル回復のための休業なのに皮肉ですね。

休業に入ってからは寝れなかったり、気分が上がらなかったりしていました。カウンセリングも受けて、1時間半ぐらいずっと話を聞いてもらったんですが、話を聞いてもらうと少し楽になって、だれかに「話す」って大事だなと思いました。

――そんなに追い込まれていたんですね。

もともと警察官をやめたときもそういう状態になって、寝れなくなっちゃって薬を出してもらってたし、なりやすいタイプなのかもしれないです。

#2へつづく

#2 「自分の原点はやっぱり筋トレ」ちゃんよたの新たな目標

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取材・文/徳重龍徳 撮影/石垣星児