アルピーヌF1は終盤戦で本領発揮? アプデ投入遅延でスケジュールにズレ生じるも「年末にかけて力を発揮できれば」と代表期待

 アルピーヌの新代表であるオリバー・オークスは、開発サイクルが「噛み合っていなかった」チームがシーズン終盤に向けたアップデートでパフォーマンスを発揮できるようになると考えている。

 今季のアルピーヌは開幕戦から惨憺たる結果に苦しみ、その後状況は改善したものの、信頼性の問題からピエール・ガスリーとエステバン・オコンが稼ぐことができたのは13ポイントのみ。コンストラクターズランキングでは9番手にとどまっている。

 アルピーヌはまだ大きな一歩を踏み出せていないものの、サマーブレイク明けからチーム代表に就任したオークスは、シーズン後半に向けたパフォーマンス向上が見込めると示唆した。

 ガスリーとオコンのモチベーションをどのように高く保っているのかと訊かれたオークス代表は、次のように答えた。

「フェアに見て、ふたりと一緒に仕事をするのは良いことだと思うし、プロ意識が非常に高い。彼らがモチベーションを保つ上で心配はない」

「もちろん、私と同じように彼らもイライラすることがある。日曜日に目標もない状態でクルージングしているようなことは避けたい」

「ここから年末にかけて、我々はいくらかパフォーマンスを見せる必要がある。スパとザントフールトの後、我々が少し驚いたのは、一連のレースで我々に流れがあったということだ。しかし実際には、我々が少し噛み合っていなかった」

「シーズン序盤から持っていたモノを投入するのが遅かった。その結果、他のチームが持ってきたモノと少しズレることになった。これから年末にかけて、少なくともこれからパフォーマンスを示すことができればと思う」

 また、今後のアップデートの可能性についてオークス代表は次のように語った。

「今年は大きな一歩を踏み出したチームもいれば、上手くいかなかったチームもいる」

「投入した時のパフォーマンスを実際に見てみるしかないと思う。投入したいと思っているモノから実際の数字が分かるほど単純なモノではないと思う。それがサーキットで反映される必要がある」

「中団グループのバトルはかなりタイトだと思うし、勢力図には動きがある。レースごとにかけて非常に興味深い動きがある」

「同じチーム、同じマシンで上位にいるドライバー同時でも、サーキットによって勢力図が大きく変わるのは中立的な立場から見て面白い。あえて言わせてもらえば、我々の戦いもね」