『アキダイ社長イチオシ!! 野菜をおいしく食べる素』を愛をもって表現した結果 →「母親が作ったと思えば超ウマい」

『スーパーアキダイ』は都内に9店舗を構えるスーパーマーケット。「え? たった9店舗?」って気がしてしまうのは、社長の秋葉さんがあまりに名物社長であるため、規模の割に知名度が高いからだと思う。

アキダイはどちらかといえば八百屋に近いスーパーで、とにかく野菜が安くて新鮮。そんなアキダイを先日ウロついていたところ、ふと『野菜をおいしく食べる素』なるシリーズを見つけた。パッケージには「社長イチオシ!!」と書かれており、これは信用に足りすぎる……!

・ツッコミどころが多すぎて

この日私が見つけたのは「チョレギドレッシング」「浅漬けの素」「野菜炒めの素」「酢味噌」「酢の物のたれ」「韓国ナムルの素」「きんぴらの素」「タンメンスープ」「炊き込みご飯の素」の9種類。価格は各106円(税込)。クッ◯ドゥとかと比べると激安だ。

今回購入したのは、とりわけ作り方が簡単そうな3種類。とりあえず最初は「タンメンスープ」いってみよう!

と……ここで私は最初の疑問にブチ当たることになる。

これ、「購入段階で材料が分からない」のだ!!!!

一般的な『〇〇の素』は、裏面に材料と作り方が記載されているのが普通。『野菜をおいしく食べる素』の詳細は内部に記されているようで、これでは “一度帰宅しレシピを確認したのち再び材料を買いに行く” という謎の二度手間が生じることになってしまう。どうしてこうなった?

実は売り場をよーく確認すると、材料と作り方をまとめた表が閲覧できるようになっている。とはいえ「気づかない人のほうが多いんじゃないの?」ってくらいさりげなく置かれているうえ、仮に気づいたとして「材料を暗記して売り場を回れと……?」って気もしなくない。

まぁいい。ひとまずはタンメンである。袋の中身はパックされたタンメンスープと、材料&作り方が記された紙。さして珍しい材料が含まれているとは思わないが、アキダイが隠している以上、私がここで発表するわけにはいかん。

タンメンの材料。もちろん全てアキダイ(と併設するロピア)で購入したもの。詳細については各自アキダイでブツを買って確認してくれ。

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・タンメンとは何か

順調にタンメンを作り始めた私。ここでフト気になったのは “塩・コショウといった調味料を一切必要としない” 点である。

この肉野菜炒めを味なしで食えるほど、アキダイのタンメンスープは濃厚なのだろうか? そんなことを思いつつ手順を踏んでいくと……

想像より複雑で若干焦った。あらかじめスープを湯で溶かしておき、野菜をシャキシャキ感が残る程度まで炒めたタイミングで麺を茹でる。さらに麺が伸びる前に野菜炒めとスープを合わせて煮る……なるほど。塩コショウを必要としなかったのはこのためか。

その野菜スープと化したものを、湯切りした麺に合わせれば完成だ。タンメンって初めて作ったけど、ラーメンとは似て非なるものなんだな。

で、味はというと……めっちゃ普通。

普通ではあるのだが、では「手持ちの調味料でこの味が出せるか?」というと、それは結構ムリゲーな気がする。なんというか、すごくタンメンの味がするのだ。ってか、そもそも “タンメンの味” って何? タンメンをタンメンたらしめているのは一体、何の味なのだろう……?

結論、アキダイの『タンメンスープ』はお店のタンメンみたいな味だった。それも決して王将とかバーミヤンではなく、老夫婦が二人三脚で営んでる系の食堂の味だ。

先にお伝えしたとおり「普段全く料理をしない」人や「家にコンロが1口しかない」という人が、これを手際よく作るのは結構難しいかもしれない。でも、ある程度料理に慣れている人なら楽勝。気軽におうちタンメンが楽しめる。