07…U.S. Army / BAKER PANTS
ブレザーの相棒として台頭した新時代のアメトラアイコン。
数多のブランドがサンプリングしていることからも、その名作っぷりが見てとれる、通称“ベイカーパンツ”。Baker(=焼く人)という名のとおり、もともとはパン職人が穿いていたという説もあるが、その真偽は定かではない。
ことアメトラスタイルにおいては、2000年代初頭、ネイビーブレザーとミリタリーパンツを合わせるコーディネイトが街中で見られるようになり、「アメトラ名品」としての認識がグンと高まった。「アーチ」の原さんは当時の印象をこう語る。
「最初は雑誌やセレクトショップが紺ブレ×軍パンのスタイルを提案していたように思いますが、当時は両脇にポケットの付いたカーゴパンツが主流でしたね。その野暮ったさもいいですが、今は、紺ブレなどのジャケットにベイカーパンツを合わせてやや上品にまとめるスタイルのほうが気分です」
Recommender:アーチ/原祐輔さん|仏軍の名作[M‒47]パンツをはじめとして、欧州プロダクツを織り交ぜたトラッドスタイルを提案するセレクト店のマネージャー。
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08…SPERRY TOP SIDER / CANVAS DECK SHOES
機能性も兼ね備えるアメトラの定番靴。
アメトラ靴の定番といえる〈スペリー トップサイダー〉のデッキシューズは、中学時代にファッションに目覚めた生粋の服好きである森島さんにとっても思い出深いアイテムだ。なんとその愛用歴は20年以上。「中学1年の時に地元・大阪のアメリカ村で購入しました。当時、日本製のデッキシューズが多かったなかで、米国製の“本物のデッキシューズ”が欲しくて。
初めて波状の模様が入ったスペリーソールを見た時は衝撃を受けましたね。甲板でも滑りにくいように作られた機能性やシンプルなデザイン、足に吸い付くフィット感など魅力を挙げればキリがありません。
アイビースタイルだけでなく、コーデュロイショーツなどのサーフスタイルに取り入れたりと、様々なスタイルと合わせて楽しんでいるという点はこの靴と出会った時から変わっていません」
Recommender:ボンクラ/森島久さん|サラリーマンを経て2011年に自身のブランド、〈ボンクラ〉を始動。確かな知識を活かし、古着キュレーターとしても活躍する。
(出典/「2nd 2024年11月号 Vol.208」)