本日2024年10月2日、PFUは『HHKB Studio 雪』を発表・発売した。日本語配列と英語配列が用意され、価格は4万4000円。製品は視覚的に邪魔にならない『クールグレー』で印字されているが、同時に無刻印と黒印字、純正のクールグレーの3種類のキートップセットも単体販売される。価格は日本語配列が7590円、英語配列が6600円。

HHKB Studio

https://happyhackingkb.com/jp/products/studio/

待望の『雪』登場!

HHKB Studioに待望の『雪』が登場した。HHKBの場合、『白』はオフィスにフィットするベージュがかった浅いグレーを意味しており、『雪』は純白を意味する。

HHKB Studioは当初、『墨』だけで発売されており、スタイリッシュな『雪』の登場を期待する声が大きかった。しかも、HHKB Professionalの『雪』は、黒印字だったが、今回はより打鍵時に視覚的に邪魔にならない『クールグレー』の印字が施された。これは嬉しい人が多いのではないだろうか?

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伝統のHHKB Professionalに対して、革新のHHKB Studio

HHKB Studio自体について、少々解説しておこう。

歴史ある本流のHHKB Professionalシリーズの方は、28年前の初代から変わらないキー配列、静電容量無接点方式のキースイッチなど、キーボードを中心としたコントロールを重視しており、変わらないことに価値がある。

対して、HHKB Studioは革新が旨。差し替え可能なMXキーによるメカニカルスイッチと、超多機能なキーマップ変更アプリにより、さまざまなカスタマイズが可能。さらに、ポインティングデバイスとマウスボタン、4つのジェスチャーパッドの装備により、キーボードを超えた操作性を実現している。

ちなみに、キーマップ変更ツールを使えば、あらゆるキーにさまざまな機能を割り当てられるから、画像や動画を編集する人が使う『左手デバイス』のような活用方法も可能だ。

HHKB Professionalがコマンドラインでコンピュータを操作する時代にできたデバイスだとしたら、HHKB Studioは、GUI世代、そしてそれより先の空間コンピューティングなどを意識した操作性となっている。Vision ProやMeta Questを使った時に、別途マウスを用意しなくてもHHKB Studioだけで操作できるというのは大きなアドバンテージだ。

ちなみに、今回標準となっているクールグレーのキートップ印字は、ARデバイスのカメラスルーARだとちょっと見にくいこともある。そのためにオプションで黒印字のキートップが用意されている。