絶妙なクールグレーの印字
実物を見てみよう。
実は、初代HHKB Studioの『墨』はけっこう墨で、キートップの印字は見にくい(笑)暗い場所で使っているとまったく見えないほどだ。対して今回の『雪』のクールグレーは、視界を邪魔しない控えめな印字ながら、しっかりと見える。
日本語表記でも『かな』表記のない表記で、すっきりしている。筆者はかな入力はできないので、このすっきりした印字の方が好きだし、そういう人が大半だとは思うが、かな入力勢からは不満の声が上がりそう……。
ちなみに、無刻印と、墨印字はこんな感じの仕上がり。
雪の無刻印は美しい……。打てるかどうかは別として(笑)
筆者も何度か無刻印に挑戦したことがあるが、日常使用には問題ないのだが、ふとパスワードを入れようとした時に、記号の配置が分からなくて困る。無意識だと打てるのに、意識した途端に入力できなくなってしまうのが面白い(笑)
ちなみに、墨のキートップと組み合わせて、いわゆるパンダカラーを作ることもできるし、そもそもキースイッチがMXキーなので、市販のキートップを装着することもできる。HHKB Studioを使うなら、ぜひカスタマイズに挑戦してみよう。
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4万4000円の価格に負けない充実の装備
ちなみに、4万4000円のキーボードということで、梱包もとてもしっかりしたもので、開梱の時の満足感は高い。豪華な箱だ(とはいえ、箱は雪じゃないのね……)。
動作させるための電池や、立派なUSB-Cケーブルも入っており、セットアップの説明を兼ねたメッセージカードや、キーカスタマイズの説明書などが入っている。
PFUも一時期アップル風に説明書をほぼなくしたことがあったのだが、やはり周辺機器というのは、あるていど説明書があった方がスムーズに使える……ということになったようだ。
裏ぶたを開けて電池を入れる。
背面のディップスイッチで、簡単なキーセッティングができるのはHHKB Professionalから引き継ぐ伝統。ソフトウエア的に変更できるのだから不要な気もするのだが、対応機器に応じてその場で変更できる便利さが欲しい……という人もいるのだろう。
三段階に傾斜を変えられる脚もHHKB Professional以来の装備だが、HHKB Studioは打鍵感向上のためのすべり止めが付いている。
雪のキートップと、クールグレーの印字はこんな感じ。好みもあると思うがスタイリッシュさと、見やすさの両方を上手くバランスさせたチョイスだと思う。雪の成形色自体も何十種類ものサンプルから選ばれたものだとのこと。この色だと、ミニマリスト方面の方にも好評を得られそうだ。