3. 生ごみ粉砕乾燥処理機を使用した画期的なリサイクルも
1店舗あたりに1日約20㎏~30kg排出される生ごみを活用すべく、1997年から生ごみ粉砕乾燥処理機「ゼロワンダー」を導入。344店舗のうち約110店舗に導入されているそう。※2024年7月現在
生ごみを粉砕&乾燥させて協力農場へと運びます。
農場では農業残さや家畜の敷き藁、糞尿などと混ぜ合わせ堆肥として活用。また、一部地域では大根やお米作りに活用され、ハンバーグディッシュに添えてあるおなじみのサラダやライスとして店舗へと戻ってくる資源循環(リサイクルループ)を形成しています。
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エコロジーテーマガーデン「えこりん村」はSDGsを楽しく学ぶテーマパーク
今回、びっくりドンキーを運営する株式会社アレフが主催するプレスツアーにて、北海道恵庭市に位置する株式会社アレフが取り組んできた食・農業・環境・文化を発信するエコロジーテーマガーデン「えこりん村」に訪れてみました。
敷地総面積150haと広大な敷地。その殆どを牧草地が占めています。他にはレストランやBBQハウス、キャンプ場やとまとの森など、1日では周りきれないほどの充実した施設です。
施設入口のウェルカムセンターにて、びっくりドンキーのSDGsの取り組みを伺うことができました。
廃棄用油もリサイクル&アップサイクル!
店舗から排出される廃食用油のリサイクルに加えて、2007年からは北海道など一部店舗で家庭から出る廃食用油のリサイクルも開始。回収された廃食用油は、バイオディーゼル燃料やボイラー燃料、インク原料など、多様な用途でリサイクルされています。
残さずきれいに食べたらオリジナルデザートがもらえる「もぐチャレ!!」
子どもたちに残さず食べるという喜びと達成感を体験して欲しいという想いから始まった小学生以下限定の完食応援イベント「もぐチャレ!!」も全店で実施。
残さずに食べたら、店舗から表彰状やオリジナルデザートもプレゼントされるそう。小学生以下のお子様ならだれでもチャレンジ可能だそうです!
世界一大きなトマトの木「とまとの森」が圧巻!
続いて訪れたのは、世界記録にも認定された世界一大きなトマトの木が、まるで森のように広がる「とまとの森」。
たった一粒の種から水耕栽培で育てたという「とまとの森」ですが、天井を覆いつくす沢山のトマト達に圧倒されてしまいます。
こんな景色なかなか見られないかも……。
水や温度、湿度の調整はもちろんのこと、植物が好むといわれているクラシック音楽を朝・夕の30分程流すというユニークな取り組みも。
ストレスをできるだけ排除し、トマト本来の力を最大限に引き出させこの大きさまで育てたということです。まるで絵本に出てくるようなファンタジーな空間でした。2024年は10月14日までの展示となりますので、気になる方は早めに足を運んでみてくださいね。
そして、「とまとの森」で収穫したトマトたちは、ポテトチップスやトマトジュースとして加工され、ウェルカムセンターでオリジナルアイテムとして販売しています。
「えこりん村」は今回ご紹介した「とまとの森」以外にも、森や川や畑、田んぼといった豊かな自然の中で楽しみながらSDGsを学ぶことができる唯一無二のエコをテーマにしたテーマパークでした。
えこりん村
住所:北海道恵庭市牧場277-4
TEL:0123-34-7800
営業時間:9:30~17:00
https://www.ecorinvillage.com/index.html
食器のリユースや、資源循環、子供たちへの食の教育など、店舗や「えこりん村」を通して見えてきた、びっくりドンキーの「食」からつながるSDGsの取り組み。“真の食産業を追求し続ける”というびっくりドンキー運営元である株式会社アレフの創業者の言葉通り、今回の取材の中で、環境や食育に対する驚くほど真摯な姿勢を感じることができました。
文・撮影/未央