「PINETA Pro」、ワンレバー/ワンペダルで全ての操作ができる一脚の完成形[OnGoing Re:View]

ワンペダル(フットペダル)でのベース三脚のロック(解除)操作

PINETA Proの最も特徴的な点は先に挙げたワンレバーでの伸縮操作だが、私が使っているSVM-145や他の一脚との差が最も大きいと感じたのがベース三脚のロック解除/ロック操作だ。

実際の操作方法だが、PINETA Proの足元にあるペダルを踏むことでロック解除となり、そのまま足を離してフリーで前後左右に操作が可能。もう一度ペダルを踏むことで、センター付近に一脚を動かすと水平位置でカチッとロックしてくれる(その位置を探すのに少し慣れは必要だ)。




私が使っているSVM-145だと、その都度手でベース三脚横のネジを操作してロック解除/ロック操作をしないといけないのだが、その操作をするには一度自分自身がしゃがみ込んでネジを操作する必要があり、実質咄嗟の操作ができない仕様となっている(ネジを少し緩めておくことで微調整をすることは可能だが…)。

また、私の場合、様々な場所に移動して撮影を行うことが多いため、一脚を使う場所が必ずしも室内の平坦な場所とは限らない。

屋外の土や砂利、草むらや坂道、その時々でベース三脚を固定したりフリーに変更することができれば非常に便利なシーンがたくさんある。

PINETA Proならその操作をフットペダル操作だけで実現してくれる。また、フリー操作の動きについてもフットペダルの前部分にあるダイヤルによって硬さの調整が可能だ。

センターのリング状のダイヤルを+と-に動かすことで硬さを調節することが可能

このような斜面でもベース部をロックしてしまえば自立させることも可能

フットペダルの操作に慣れれば固定/フリー操作が簡単にできる

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レバーロックの安心感

PINETA Proは、ワンレバー・ワンペダルで非常に簡単に操作ができてしまう分、誤動作による不意な伸縮など安全面が気になる方も多いだろう。

私が使っているSVM-145は、両手で捻って伸縮のロック解除・ロック操作をすること以外にロック機構が付いていない。そのため、撮影現場で使う際はどうしても少し強めに捻って確実にロックする必要がある。

それに対し、PINETA Proの場合はレバーの裏側にロックスイッチが付いており、そのスイッチを下にスライドするだけで、物理的にレバーが握れない(ロックが解除されない)仕組みになっている。

大切な機材を一脚に載せていることや、同じ高さで長時間撮り続ける際に万が一不用意にレバーを触ってしまうことを考えると非常に安心できる点だ