2024年10月1日(火)に、ディップ株式会社が新事業「スポットバイトル」についての事業説明会を開催。単発で働けるスポットのバイトサービス「スポットバイトル」を10月1日より開始することを発表した。
独自機能「Good Job ボーナス」を搭載
ディップ株式会社 代表取締役社長兼CEO冨田英揮氏と、同社執行役員 AI・DX事業本部長 藤原彰二氏が登壇し、スポットバイトルについてのサービスを説明した。
スポットバイトルとは、Good評価の働きをしたワーカーに対して毎回ボーナスを支給する日本初の独自機能「Good Job ボーナス」を搭載したスポットのバイトサービス。
スポットのバイトサービスは、空いた時間を使って少しでも稼げるというメリットがある一方で、経験や実績があってもほぼ最低時給しか支払われない現状が問題となっている。そこでディップは「働く人のために働いていく」という企業理念に基づき、「Good Job ボーナス」機能を搭載した新サービス「スポットバイトル」を考案したようだ。
冨田氏は新サービスの手数料について「通常のアルバイト募集ですと掲載費をいただいて求人掲載させていただくのですが、スポットワークの場合それはいただきません。その代わり、労働の支払いに対して30%を手数料としていただくというのが一般的な収益構造になります。しかし我々は、30%の手数料を時給に振り分けられないものなのかなという形で考えました」と説明。
本来であれば、例えば、給料7000円に対して手数料30%はスポットバイトサービスの企業に入る。しかしディップは自分たちの取り分を20%に抑え、10%を「Good Job ボーナス」として還元するという。「Good Job ボーナス」は、企業の期待通りに真面目な働きをしたワーカーに支給されるが、一方で十分な働きが得られなかった場合には手数料を差し引く仕組み。
ワーカーには「柔軟な働き方を実現」「自分に合った仕事に出会える」「Good Job ボーナスを支給」、企業側には「急な欠員にも必要な人材確保」「働き手の質やリピート率向上」「長期で働きたい求職者にもアプローチできる」という、双方が満足できるサービスとなっている。
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スポット事業を考案した背景
ディップがスポット事業に注目した理由は他にもある。まず、物価高による生活者の困窮である。学生を対象に調査を行ったところ、2023年では生活費やお金のことで悩んでいる学生の割合は47%にのぼった。約半数の学生が、物価高の影響で金銭面で悩みを抱えているようだ。
すでにバイトルで何らかのアルバイトに応募した利用者のうち、30%は単発案件にも応募しているという。スポットバイトは長期で働く前のお試し期間としても有効であり、企業の採用課題に合わせ「バイトル」だけでなく「スポットバイトル」の両方を提案できるようになる。採用活動をアップデートすることで急な人材不足を解消し、より多くの定着人材の確保が期待できるようだ。
取材/文 SHIMIZU