【JDC】矢作師「正直、八分程度」フォーエバーヤングいざアメリカへ

 10月2日、大井競馬場で行われたダート三冠競走、ジャパンダートクラシック(交流G1・ダ2000m)は、断然人気のフォーエバーヤングが完勝。国内では敵無しの見事な走りだった。この後はブリーダーズカップへ向かう予定。

1着 フォーエバーヤング

矢作芳人調教師

「まずはホッとしました。正直、戦ってきた経験値が違うと自信をもっていましたが、強いメンバーが揃っていたので、よく勝ち切ってくれたと思います。2着馬も良い脚で来ていたので、ひやひやしました。来たら来ただけ伸びてくれたと思っています。(今日までの調整や今日の様子は?)北海道のノーザンファームへ放牧に出して、やはり非常に疲れていたので、その後も回復に手間取って、もう少し今日までに仕上げたかったのですが、正直なところ八分程度にしか仕上げられなかった。ケンタッキーダービーという凄い舞台を経験しているので、非常にどっしりとして落ち着いて、周りの馬を威圧するような、素晴らしい馬だと思っていました。(大井競馬場での勝利については)生まれ育った場所で、瑠星騎手も思い入れが強い競馬場。大井を盛り上げたいという気持ちもあったので、結果を出せて本当にうれしいです。(次走の予定は)この後疲れを取ってから 14 日に検疫に入り、22日にアメリカへ飛ぶ予定です。沢山のお客様が来てくださってうれしいです。大井が盛り上がることも何よりの喜びです。もっともっと強い馬になるように努力していきますので、フォーエバーヤング、矢作厩舎、そして大井競馬場をよろしくお願いします。ありがとうございました」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 10月2日、大井競馬場で行われた11R・ジャパンダートクラシック(Jpn1・3歳・ダ2000m)は、坂井瑠星騎乗の1番人気、フォーエバーヤング(牡3・栗東・矢作芳人)が快勝した。1.1/4馬身差の2着に3番人気のミッキーファイト(牡3・美浦・田中博康)、3着に4番人気のサンライズジパング(牡3・栗東・音無秀孝)が入った。勝ちタイムは2:04.1(良)。

 2番人気で三浦皇成騎乗、ラムジェット(牡3・栗東・佐々木晶三)は、4着敗退。

【JDC】坂井瑠「次のアメリカも勝ちに行きたい」フォーエバーヤングが完勝

直線で突き放す


JDC レース写真 (C)Hiroki Homma

 坂井瑠星騎乗の1番人気、フォーエバーヤングが鮮やかに抜け出して快勝。ライバルを寄せつけなかった。直線では早め先頭からの独走態勢に。外からミッキーファイトが勢いよく迫ったが、再びもうひと伸びして1馬身1/4差でゴール。着差以上に強い内容で国内無敗を継続した。この勝利で7戦6勝と唯一負けたのはケンタッキーダービーの3着。順調ならこのまま再び渡米し、ブリーダーズカップクラシックへ向かう見込みだ。

フォーエバーヤング 7戦6勝

(牡3・栗東・矢作芳人)

父:リアルスティール

母:フォエヴァーダーリング

母父:Congrats

馬主:藤田晋

生産者:ノーザンファーム

【全着順】

1着 フォーエバーヤング 坂井瑠星

2着 ミッキーファイト 戸崎圭太

3着 サンライズジパング 武豊

4着 ラムジェット 三浦皇成

5着 シンメデージー 吉原寛人

6着 カシマエスパーダ 田辺裕信

7着 サントノーレ 笹川翼

8着 ポンドボーイ 本田正重

9着 ポッドロゴ 松山弘平

10着 フジユージーン 森泰斗

11着 ブラックバトラー 矢野貴之

12着 ケンタッキースカイ 菅原涼太

13着 サトノエピック 横山和生

14着 クルーミーズクライ 安藤洋一

15着 クニノトキメキ 今野忠成