ピン ブループリント S
SPEC●ヘッド素材/8620カーボンスチール●ロフト角(#7)/33度●重さ(#7)/約420g(N.S.PRO MODUS3 TOUR 115)●シャフト(フレックス)/ダイナミックゴールド EX TOUR ISSUE(S200)、N.S.PRO MODUS3 TOUR 115 (S)、N.S.PRO 950GH neo (S)ほか●価格/3万6300円~(1本・#3~PW)
“アスリートが好むやさしさ”をプラスした
アベレージゴルファーにとってやさしいモデルではありませんが、今までのブループリントを知っているアスリートゴルファーにとってはやさしく感じるアイアン。オフセンターヒットしたときでもサイドスピンが少なくなりました。軟鉄鍛造の打感のよさや、いろんな球筋を打ち分けられる操作性はトップクラスです。
芯を外しても打感がいいし飛ぶ!
芯で打てたときはもちろん、ミスヒットしたときも打感がやわらかいし、前モデルよりも飛距離のロスが少なくなりましたね。シンプルに今までのブループリントより飛びます。
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ピン ブループリント T
SPEC●ヘッド素材/8620カーボンスチール●ロフト角(#7)/33度●重さ(#7)/約424g(N.S.PRO MODUS3 TOUR 115)●シャフト(フレックス)/ダイナミックゴールド EX TOUR ISSUE(S200)、N.S.PRO MODUS3 TOUR 115(S)、N.S.PRO 950GH neo(S)ほか●価格/3万6300円~(1本・#3~PW)
マッスルバックユーザーには理想的な顔、打感、操作性
「これぞ、ブレード型!」という王道のマッスルバック。顔、打感、操作性はもちろん、抜け感やスピン量もマッスルバックユーザーには理想的なアイアンです。やわらかい打感のなかにもソリッドな感覚が残っていて、飛距離性能が高いのも魅力です。前作と比べるとフェース長が少しだけ長くなったので、寛容性も高くなっています。
かなり小さくてもやさしさは向上
ボール2個分くらいのヘッドサイズですが、小さくてもひと昔前よりかなりやさしい。でも、やはり打点のズレにはシビア。ある程度インパクトが安定している腕前は必須ですね。
ダンロップ ゼクシオ13
SPEC●ヘッド素材/チタン(フェース)、SUS630+高比重タングステンニッケルウエイト(ボディ・#5~7)、SUS630(ボディ・#8~SW)●ロフト角(#7)/28度●重さ(#7)/364g(ゼクシオ MP1300・フレックスR)●シャフト(フレックス)/ゼクシオ MP1300 カーボン(R2、R、SR、S)、N.S. PRO 850GH DST for XXIO スチール(R、S)●価格/13万7500円~(#6~PW・5本セット)、2万7500円~(1本・#5、AW、SW)
1球目からナイスショット! 唯一無二のやさしさ
アイアンにもいろいろなやさしさがありますが、ゼクシオは最初の1球目からナイスショットが打てる唯一無二のやさしさをもったアイアンです。ヘッドはもちろん、シャフトの重さや硬さ、さらにはグリップ重量までゴルファーの振りやすさを研究している成果だと思います。球がねじれないので弾道も美しいです。
昔のゼクシオよりももっと楽に打てる
ゼクシオのアイアンを打つのは久しぶりですが、昔のゼクシオより楽に打てるし、すごく飛ぶ。軽いのにインパクトが安定するのがすごい。爽快感のある打感も健在です。
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ダンロップ ゼクシオ エックス
SPEC●ヘッド素材/HT1770(フェース)、SUS431+高比重タングステンニッケルウエイト(ボディ・#4~7)、SUS431(ボディ・#8~SW)●ロフト角/(#7)28.5度●重さ(#7)/414g(ダイナミックゴールド 95・フレックスS200)●シャフト(フレックス)/Miyazaki AX-3 カーボン(R、SR、S)、ダイナミックゴールド 95(R300、S200)●価格/13万7500円~(#6~PW・5本セット)、2万7500円~(1本・#4、#5、AW、SW)
完成度の高いバランス型飛距離も出てスピンも入る
3代目となったゼクシオ エックスは、すごく完成度が高くなった印象です。飛距離、スピンコントロール、高さのバランスがそろっていて、アイアンとしての理想弾道が打ちやすい。ゼクシオ13に比べて振った感覚もしっかりしていて、強い打球で飛ばせるので中級者以上のゴルファーにも好まれると思います。
今回のエックスは飛び系アイアン!?
今までのゼクシオ エックスと比較して同じ番手で10ヤード近く飛距離が伸びていました。ドライバーのヘッドスピード42m/秒前後の40、50代のゴルファーにオススメです。
つるや アクセル ゴールド プレミアム
SPEC●ヘッド素材/HT1770Mマレージング(フェース)、ステンレス+ウエイト40g(ボディ)●ロフト角(#7)/27度●重さ(#7)/334g(フレックスR)●シャフト(フレックス)/AXEL GOLD6専用カーボン(R、S)●価格/16万2800円(#7~PW・4本セット)、4万700円(1本・AW、AS、SW)
見た目よりクセがなく7番アイアンで200ヤード!
デザインは和柄のゴールドで個性がありますが、打ってみると意外とクセがなくてオールマイティ。そして高反発モデルなので7番で200ヤード近く飛びます。低重心設計にしているので下側で打ったときも打球が高く上がりやすく、ソール幅も広いのでダフリにも強い。ユーティリティに近い雰囲気もあるお助けアイアンです。
ヘッドスピードが遅い人ほど効果大!
私も最近、飛距離が落ちてきましたが、このアイアンはインパクト直後の初速がすごくて、ヘッドスピードが遅くなってきた人ほど昔の飛距離が戻ったことを実感できます。
プロギア スーパーエッグ
SPEC●ヘッド素材/マレージング鋼 C300(フェース)、マレージング鋼 AM355P(ボディ)●ロフト角(#7)/26度●重さ(#7)/333g(M-37)●シャフト(フレックス)/SUPER egg(M-35・R2、M-37・R、M-40・SR)●価格/19万2500円(#7~P、A・5本セット)、3万8500円(1本・#5、#6、As、S)
飛び系アイアンのパイオニア! 飛距離性能はトップクラス
飛び系の先駆者といえるエッグですが、高反発モデルの新作は今までの飛び系アイアンよりさらに飛びます。おそらく、2024年モデルで飛距離性能はNo.1でしょう。ドライバーのヘッドスピード40m/秒前後のゴルファーが1番飛ばせそうなスペック。ヘッドサイズは大きいですが、ネック周りがスッキリしているので構えやすさも感じます。
5、6番よりエッグの7番のほうがいい!
スーパーエッグの7番はロフトが立っているので、私のアイアンだと5番と同じ飛距離。でも、5番を使うなら絶対にエッグの7番のほうが、打球が高く上がって飛距離が安定します。
ヤマハ RMX VD/R
SPEC●ヘッド素材/軟鉄鍛造●ロフト角(#7)/33度●重さ(#7)/443g●シャフト(フレックス)/ダイナミックゴールド EX TOUR ISSUE(S200)
●価格/15万8400円(#5~PW・6本セット)、2万6400円(#4)
個人的にヤマハのこのアイアンは、歴代最高の出来だと思います。VD/Rはほかの軟鉄鍛造アイアンに比べても打感がやわらかく、フェースにボールが乗っている時間が長い。このフィーリングが最高です。構えたときに球筋をイメージできる形状で、実際に打ってもその通りの弾道になるのは名器の証です。(鹿又)
編集M:上級者感の主張が控えめ
ヤマハ最上位のツアーモデルでありながら、見た目も打っても難しすぎない。操作性と寛容性を高い次元で融合していて、打ちこなせるゴルファーのレベルは広そうです。
ヤマハ RMX VD/M
SPEC●ヘッド素材/軟鉄鍛造●ロフト角(#7)/31度●重さ(#7)/417g(N.S.PRO 950GH neo)●シャフト(フレックス)/N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 (S)、N.S.PRO 950GH neo (S)
●価格/13万2000円(#5~PW・6本セット)、2万2000円(#4)
昨年秋に発売されたVD/Mは、今年発売された他メーカーの最新作のアイアンを含めてもトップ3に入ってくる名器。これだけ打感がよくて、キレイな顔をしていて、さらに飛距離性能がプラスされているのが最大の魅力です。「もう少し飛距離がほしい」というアスリートゴルファーにとっては、最高のアイアンだと思います。(鹿又)
ライターN:アイアンがうまくなったと勘違いする!?
ツアーモデルなのに打ちやすくていい球が打てるので、自分がうまくなったとカン違いしてしまうアイアン。見た目以上に打球が上がってくれて、ぶ厚い打感もよかったです。
ヤマハ RMX VD/X
SPEC●ヘッド素材/AM355P一体精密鋳造構造+高比重タングステンウエイト+樹脂バッジ●ロフト角(#7)/28度●重さ(#7)/388g(TENSEI TR i・フレックスR)●シャフト(フレックス)/N.S.PRO 950GH neo (S)、TENSEI TR i (R 、SR)
●価格/14万3000円(#6~PW・5本セット)、2万8600円(1本・#5、AW、SW)
王道のアイアンを進化させたVD/R、VD/Mとは違い、VD/Xは近未来のアイアンを追求したモデル。アイアンとしては異次元の慣性モーメントを実現するために独特のネック形状にしていますが、前作に比べると格段に振りやすくなっています。曲がらないだけではなくて、キャリーの飛距離も伸びていますね。(鹿又)
シニア代表:すごい形状! ヒールヒットに強い
ヘッドサイズが大きくて、ネックの形状がすごいというのが第一印象。打つと、ミスヒットに強いですし、とくにヒールヒットしたときでもストレートボールが打てて驚きました。
ロマロ Balista 508
SPEC●ヘッド素材/S20C 軟鉄・鍛造(フェース)、S20C 軟鉄・鋳鍛造+フィッテイングウエイト(ボディ)●ロフト角(#7)/30度●重さ(#7)/423g(N.S.PRO 950GH)●シャフト(フレックス)/N.S.PRO 950GH(S)、ダイナミックゴールド(S200)
●価格/21万1200円~(#5~PW・6本セット)、3万5200円(#4、AW)
構えたときの形状はオーソドックスですが、ヘッドにはすごいテクノロジーがつめこまれています。中空ボディでも素材は軟鉄のみ。独自の3D重量配分設計によってロマロ史上最大の慣性モーメントを実現しています。弾道は高初速かつ高弾道なので、グリーンに止まるボールが打ちやすい。打感も素晴らしいですよ!(鹿又)
ライターN:ボールスピードはトップクラス
今回のアイアンのなかで、ボールスピードは1、2位を争うくらい速かったです。それだけスピードが出るのに決して弾き系の打感ではなく、軟鉄らしいやわらかさがありました。
ロイヤルコレクシヨン TM-X
SPEC●ヘッド素材/MS300鍛造(フェース)、S25C鍛造(ボディ)●ロフト角(#7)/31度●重さ(#7)/430g(MODUS3 TOUR 115)●シャフト(フレックス)/MODUS3 TOUR 115(S)、RC-MX(R、S)
●価格/17万8200円~(#5~PW・6本セット)、2万9700円~(#4、および1本から受注可)
トップラインは厚めですが、ヘッド形状も弾道も振りやすさもよく、平均スコア90台でドライバーのヘッドスピード42m/秒前後のセミアスリートゴルファーには“ど真ん中”のアイアン。飛び系というほどではありませんが、一般的なアイアンより5から7ヤード飛ぶ。ボールスピードが速いのに食いつくような打感なのもいいですね。
ライターN:強い打球で球筋が安定している
構えたときに安心感のある顔で、打ったときも強い打球で球筋が安定していました。すごく抜けがよかったので、ラフや傾斜からも打ちやすいと思います。
ロイヤルコレクシヨン AM-X
SPEC●ヘッド素材/MS300 Lプレス鍛造(フェース)、S25C鍛造(ボディ)●ロフト角(#7)/27度●重さ(#7)/416g(N.S.PRO 950GH neo)●シャフト(フレックス)/N.S.PRO 950GH neo(S)、RC-MX(R、S)
●価格/17万1600円~(#5~PW・6本セット)、2万8600円~(1本から受注可)
形状もオーソドックスで、打感と打球音もいいアイアン。でも、1番すごいのは飛距離性能! 飛び系には見えない飛び系という、今まであまりなかったジャンルのアイアン。打ち出し角、スピン量は適正に近いので、ボールスピードで飛ばしている感じです。ソールがダブルカットされているので、ヘッドの抜けもいいですね。
シニア代表:想像よりも10から15ヤード飛んだ
バックフェースのカラーは独特ですが、打感・弾道・振りやすさは違和感がまったくない。特別感の主張はないのに、自分のイメージより10から15ヤードくらい飛びました。
ラズルダズル CSI-CC フォージド
SPEC●ヘッド素材/軟鉄(S- 15CK)●ロフト角(#7)/32度●ヘッド重量(#7)/270g●番手/#4~PW
●オープン価格(編集部調べ:ヘッド単体1個・2万7000円前後~)
ラズルダズルはウエッジの評価が高いメーカーですが、そのよさをアイアンにも反映しています。アイアンでもスピンが効いてコントロールしやすいですし、ドローやフェードなどいろいろな球筋を打ちやすい。ソールの抜けもすごくよくて、スピン量が安定しているのもウエッジとの共通点。打感もウエッジ同様に素晴らしいです。
編集M:逆ソール幅設計が斬新で効果アリ!
このアイアンは全番手打っていますが、番手が長くなるにつれてソール幅が厚くなる逆ソール幅設計。長いアイアンはミスに寛大で、短いアイアンはキレが出るのがいいんです!
グローブライド オノフ アイアン AKA
SPEC●ヘッド素材/高強度AM 355P、D17タングステン合金ウエイト(#5~8)、高強度AM355P(#9、PW)、ソフトステンレス(AW、SW)●ロフト角(#7)/28度●重さ(#7)/367g(SMOOTH KICK MP-524Ⅰ・フレックスR)●シャフト(フレックス)/SMOOTH KICK MP-524Ⅰ(R 2、R、SR)ほか
●価格/12万1000円~(#6~PW・5本セット)、2万4200円~(1本・#5、AW、SW)
今年打ったアイアンのなかで個人的ベスト3に入る1本! AKAの魅力であるやさしさや飛距離、デザイン性のよさを継承しながら、KUROの強さや操作性を絶妙に融合しています。今までのAKAより強いボールが打てて、ボールもコントロールしやすい。アイアンでしっかりターフがとれる人でも使えるアイアンです。
シニア代表:アベレージゴルファーでも80台を出せそうなアイアン
距離感も球筋もそろっていて、ミスショットが出る気がしません。このアイアンなら私の平均スコアも80台にできそう。シャフトとヘッドのマッチングもいいですね。
いかがでしたか? 気になるアイアンをぜひ見つけてみてくださいね。
試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
シニア代表・大森洋三さん
●ドライバーのHS30後半、平均スコア90台。ゴルフ歴15年。スライスと頻発するダフリを修正中。クラブでのスコアアップにも意欲的に取り組む62歳。
ベテラン編集者M
●ドライバーのHS40前後、平均スコア85。ゴルフ編集者歴25年で操作性の高いアイアンが好み。持ち球はフック系なので、アイアンは高さが出ないのが悩み。
ゴルフライターN
●ドライバーのHS42前後、平均スコア90前後と、世の一般男性ゴルファーに多いタイプ。ギアの知識はかなり豊富で、あらゆるゴルフメディアで執筆中。
構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール