「注目は新しい価格設定?」軽自動車の大物“ダイハツ タント”シリーズが一部改良の画像一覧
ダイハツ工業は、軽スーパーハイトワゴン「タント(タント/タント カスタム」)「タント ファンクロス」を一部仕様変更し、10月2日より発売すると発表した。今回のアップデートでは同時に車両価格も変更になっているが、トップクラスの販売台数を記録する人気モデルだけに市場への影響は大きく、今後大きな注目を集めることになりそうだ。9月にはホンダ N-BOXも一部改良と「N-BOX ジョイ」の追加を発表している。
軽スーパーハイトワゴン市場を開拓した先駆者
ダイハツ タントは、スーパーハイトワゴンという軽乗用車の新市場を開拓した先駆者。いまや軽乗用車の販売の約半分はスーパーハイト系が占めているといわれるが、2003年にデビューした初代タントは、軽ハイトワゴンをさらに背高にして、後部ドアをスライドドアにすることで利便性を高めて大ヒット作となった。
現行モデルは4代目で、タントならではの室内の広さに加え、助手席側後部スライドドアをセンターピラーレスの「ミラクルオープンドア」として「ミラクルウオークスルーパッケージ」を実現。さらに運転席と後席間の移動、乗り降りの利便性、ドアの自動開閉機能などを進化させるなど、世代を重ねるごとに使い勝手の良さを向上させ、その人気を盤石のものにしている。
ラインアップは、基本性能を磨いた標準車の「タント」と上質なカスタム系の「タント カスタム」としていたが、2022年10月にはアウトドア志向でSUVテイストを加えた「タント ファンクロス」を追加。ドア樹脂モールやルーフレールを装備したワイルドなエクステリア、汚れや水に強い撥水シート、防水加工シートバックや、取り外してテーブルとしても使える、荷室の上下2段調整式デッキボードを備えるインテリアなどが話題を呼び、こちらも予想以上の大ヒットとなった。
普段使いからアウトドアまで幅広く使いたいというニーズは多く、「タント ファンクロス」の誕生以来、多くの後発車が登場、いまやSUV系軽スーパーハイトワゴンというジャンルまで生まれている。
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仕様変更で全車にリアコーナーセンサーを追加
今回の一部仕様変更では、全車にリアコーナーセンサーを追加し、後退時の車両後方確認の向上が図られた。リアコーナーセンサーは作動解除スイッチとブザー音量調整機能を備え、作動解除するとメーター内のインジケーターに作動解除が示される。また、「タントL」では純正ナビアップグレードパッケージが標準装備とされた。
また今回の変更では、原材料価格の高騰などにともない、シリーズ全体にわたって車両価格の改定も行われた。