中年の結婚にお金はかからない「経済的にメリットだらけ」といえる3つの理由

夫婦の年齢差はどんどん縮まっている 

夫婦の年齢差は、どんどんと縮まっています。 

2020年人口動態調査(厚労省)によると、夫婦同年齢21・6%がトップ、夫が1歳上13・8%、妻が1歳上10・2%と、年近婚の比率は高くなっています。

若い女性が好きなみなさんが気になるだろう夫7歳以上は全体の10・6%に留まり、データに出てこない夫20歳上は、本当に微細な数字だと思われます。 

この現象は、結婚の等価交換の法則が機能していることに他なりません。 

女性の社会進出によって男性への依存がなくなっている、男尊女卑、年功序列の劣化、世帯収入は共稼ぎが前提なので、女性が男性の目先の年収ではなく、人生の先を見越して現実を見ているということでしょう。 

年功序列の梯子を外された40代後半の男性と結婚しても、大きな財産狙いでもなければ、女性にとっていいことはなにもないということです。

財産狙いの女性と結婚しても、アナタに早く死んで欲しいのだから、アナタが幸せになるのは難しいわけです。

また40歳を超えると、手つかずの初婚男性より、バツイチ男性のほうが成婚しているデータもありました。

40歳まで誰にも選ばれなかった売れ残った男性より、一度結婚に失敗した男性のほうを女性は評価していることになります。 

離婚率は2005年をピークにしてだんだん減少していますが、まだ3組に1組が離婚という状況は続いています。

未婚の男性だけでなく、バツイチ男性もライバルとなるので、生涯で一度も結婚したことのないアナタは、さらに厳しい苦境に立たされるわけです。

婚活にあたって、まずその現実を自覚することからはじめなければなりません。

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「結婚はお金がかかる」という嘘 

それと、お伝えしたいのは「中年の結婚はお金がかからない」ことです。 

結婚について様々な調査やアンケートが行われています。未婚男性が結婚をしない理由として、「結婚後の生活資金が足りないから」が必ず上位に挙げられます。

寿退社や専業主婦があたりまえだった親世代の影響からでしょうか、お金の問題で結婚を断念する男性が多いようです。

しかし、中年の結婚にお金がかかるか?と問われれば、既婚者のほとんどはNOと言うでしょう。 

まず、1つ目に人によりますが、中年の結婚で結婚式は必要ないでしょう。それと、結婚でとにかくお金がかかるのは子どもです。

子どもにあまりにもお金がかかるので、若い女性たちは結婚相手に経済力を求めます。

しかし、中年の結婚はシングルマザーの女性と結婚をすれば子持ちになりますが、相手が単身女性ならば子どものいない夫婦になります。 

2つ目に共稼ぎの二人世帯では、生活費を出してお互いで生活を支え合うのが普通です。単身世帯から二人世帯になって、世帯収入は2倍近くに上昇するので単純計算で収入は上がって、支出が減るでしょう。

具体的に言うと家賃は少しの上昇、光熱費は減、食費は大幅減になるので、単身時代よりも生活はラクになるはずです。  

また、3つ目に日本の税制、年金などの社会保障は、婚姻関係のある世帯を前提に制度設計がされています。

まず、年金制度では、会社員か公務員経験のある配偶者が亡くなって条件をクリアすれば、遺族厚生年金がもらえます。

それと相続は、子どもがいない夫婦の場合、配偶者の遺産の3分の2を相続する権利があります。 

さらに住宅を夫婦の共同名義で購入して分担して支払っていれば、亡くなった場合、団体信用生命保険によって配偶者のローンはゼロになり、自分が失業した場合、配偶者の扶養になれば扶養控除で税金優遇があります。

失業したとき、妻の扶養になれば健康保険料や年金、住民税を支払う必要はないのです。 

結婚はお金がかかると諦めていた人もいると思いますが、中年の結婚はお金がかかるどころか経済的にメリットだらけなのです。

文/    中村淳彦