F1は12月のアブダビ・ポストシーズンテストでルーキードライバーによるスプリントレースを開催することを計画していたが、運営上の理由から2024年末の開催は断念された。
シーズン最終戦のアブダビGP終了直後の火曜日、10台のマシンによってスプリントイベントを開催するという構想は、ルーキーたちが現行F1マシンでの走行距離を稼げるという点で全ての主要関係者が賛成していたため、承認されるかに思われた。
この計画は昨日のF1委員会でさらに具体化され、議論されたものの、F1とFIAはここから2ヵ月で解決すべき運営面、準備面の課題が多すぎるという点で意見が合致した。したがって、2025年のポストシーズンテストに向けてコンセプトや組織的な面をより具体化するべく、時間をかけて再検討することが合意された。
F1委員会の報告書にはこう綴られている。
「2024年のアブダビでのポストシーズンテストに“ルーキーレース”を追加するというコンセプトが議論された」
「このコンセプトは広く支持を得たが、時期と組織上の制約から2024年の開催は見送られ、2025年に向けたコンセプトと計画の策定に向けて話し合いが続けられることになった」
またF1委員会では、2026年に刷新される新たなテクニカルレギュレーションについても議論が行なわれた。この規則は今年6月に概要が明らかになった際にチームから懸念が示され、FIAの技術諮問委員会でさらに精査されたものだ。
その結果、2026年用マシンの空力性能レベルは、当初の提案よりも向上することで合意された。
声明ではこのように報告されている。
「最近の技術諮問委員会での議論やF1チームとの継続的な話し合いを経て、性能、空力、安全性の分野で2026年の技術規則に多くの修正が加えられた」
「ここ数ヵ月にわたるチームとFIAの広範な協力の結果、これらはマシンに期待される空力性能を向上させることに繋がる」
そしてF1委員会では、2026年のスポーティングレギュレーションとファイナンシャルレギュレーションについても合意した。これにより、規則変革の2026年はテスト日数が3日間×3回に増やされる形に。これは特に、アウディやレッドブル・パワートレインズといった新参のパワーユニットメーカーに配慮する意図があるようだ。
F1は声明の中で「2026年版レギュレーションの目的は、スポーツの公平性と財政的な持続可能性の間で、激しい競争を保つようなバランスを提供することである」と説明している。
また、こういった一連の変更については、10月17日に開催されるFIA世界モータースポーツ評議会の承認を経て決定される。