『AEWダイナマイト』5周年記念大会が現地時間2日、ペンシルベニア州ピッツバーグで行われ、AEW世界王者ブライアン・ダニエルソンがAEWコンチネンタル王者オカダ・カズチカとの3度目の対決を制し、10・12『レッスルドリーム』でジョン・モクスリーとのタイトルマッチが決定。オカダは敗れたとはいえ、20分を超える激闘を展開してコンチネンタル王座防衛を果たした。
オカダとダニエルソンはこれまで2度対決し、1勝1敗のイーブン。昨年6・30『Forbidden Door』でダニエルソンが勝利し、今年の新日本1・4東京ドーム大会ではオカダが雪辱を遂げた。9ヵ月ぶりの再戦がこの日、AEW世界&AEWコンチネンタル両王座がかかったダブルタイトルマッチとして実現した。
試合は60分1本勝負で、コンチネンタル王座がかけられるのは開始20分まで。両者とも2冠王となるチャンスだが、オカダは20分以上戦えば勝敗に関係なく防衛となる。
目まぐるしい読み合いで幕を開け、慎重な探り合いが続いた中、エルボー連打で仕掛けたオカダに対し、ダニエルソンは馬乗りになってのエルボー連打で応戦。スライディングキックを放てば、オカダはフラップジャックで叩きつけて譲らない。ダニエルソンが頭突きを連打しても、ダイビングヘッドを自爆させ、マネーインクで絞め上げた。
その後もオカダがDDTで首攻めを続け、コーナーに乗せてのドロップキックでダニエルソンを場外に転落させる。ダニエルソンも場外戦で逆転し、トペスイシーダを発射。ミサイルキック、ミドルキック連打と攻勢を続けたが、ルベルロックはオカダが決めさせず。エルボー合戦、張り手合戦で火花を散らすと、ドロップキックをカウンターでさく裂。ダイビングエルボードロップを投下した。
続くオカダのレインメーカーはダニエルソンが飛びつき三角絞めで切り返した。ルベルロックに移行すると、オカダもロープに脱出。ブサイクニーを食らったものの、場外に逃れ、試合時間は20分を経過。この瞬間、オカダのコンチネンタル王座防衛が決まった。
オカダは場外でのツームストンパイルドライバーで逆襲。リバースネックブリーカーで首攻めを続けたが、ダニエルソンも雪崩式バックドロップを敢行して譲らない。ミドルキックと逆水平を交互に連発し、ジャーマン、顔面蹴りで追い討ち。ブサイクニーを狙ったが、オカダもドロップキックで迎撃して阻止。レインメーカーを狙うと、ダニエルソンはフロントハイキックで右腕を射抜き、ミドルキック連打、両手を取ってのストンピング連打でたたみかけた。
オカダもブサイクニーをかいくぐり、レインメーカーをさく裂。ダブルダウンから立ち上がるとエルボー合戦で火花を散らし、ブサイクニーを食らっても、掟破りの逆ブサイクニーで徹底抗戦。レインメーカーで仕上げに入ろうとしたが、かいくぐったダニエルソンが掟破りの逆レインメーカーを叩き込む。アンビルエルボー連打を浴びせると、オカダもショートレンジラリアット連打で応戦したが、レインメーカーを回避したダニエルソンが逆さ押さえ込みで電光石火の3カウントを奪った。
3度目の対決は熱戦の末、ダニエルソンに凱歌。AEW世界王座を死守した。収まらないオカダは試合後、レインメーカーを叩き込んで憂さ晴らし。敗れたとはいえコンチネンタル王座防衛を果たした。
オカダが去ると、クラウディオ・カスタニョーリ、PACがリングに乱入。グッタリしたダニエルソンを起こすと、モクスリーがやってきた。そこへウィーラー・ユウタが駆けつけ、ダニエルソンをブラックプール・コンバット・クラブの暴挙から救出。息を吹き返したダニエルソンはモクスリーにブサイクニーを叩き込んだ。
そしてユウタが「クラウディオ! PAC! お前ら2人が俺を子供のように扱うのにはもううんざりだ! 俺は子供なんかじゃない。俺は俺の男だ! 俺は自分で決断できるし、自分で戦える。そして試合と言えば、来週、お前ら2人がブライアン・ダニエルソンに挑みたいなら、俺も倒さなければならないぞ!」と宣戦布告。次週、ダニエルソン&ユウタとカスタニョーリ&PACのタッグ対決、10・12タコマ大会『レッスルドリーム』でダニエルソンとモクスリーのAEW世界王座戦が決まった。