『AEWダイナマイト』5周年記念大会が現地時間2日、ペンシルベニア州ピッツバーグで行われ、7年ぶりとなるウィル・オスプレイとリコシェの一騎打ちがAEWインターナショナル王座をかけて実現。大空中戦が展開されたものの、KONOSUKE TAKESHITAの乱入によってノーコンテストに終わった。
WWEを退団したリコシェが今夏、AEWに参戦。AEWダイナマイト5周年記念大会となったこの日、オスプレイの持つインターナショナル王座に挑戦した。2016年5月の新日本「BEST OF THE SUPER Jr.」公式戦で対決し、大空中戦を繰り広げて話題を呼んだ両者の再会対決が2017年8月以来、7年ぶりにAEWマットで実現した。
試合は一進一退の丸め込み合戦で幕開け。相手の攻撃を互いに不時着すると、8年前のスーパージュニアを再現するように二人同時にトンボを切ってからにらみ合い、場内は早くも「AEW!」の大合唱に包まれた。
先手を取ったのはリコシェ。トペスイシーダを放ち、フランケンシュタイナーでオスプレイをバリケード上から床に叩き落とした。負けじとオスプレイはハンドスプリングレッグラリアット、スワンダイブ式エルボーで反撃。リコシェがラリアットを連発し、飛びヒザ蹴りを見舞っても、オーバーヘッドキック、延髄斬りの連続攻撃で応戦。PACがオーバーヘッドキックで対抗しても、オスプレイはその場飛びスパニッシュフライをさく裂させ、エプロンでのオスカッターを決めた。
リコシェもコーナー上での攻防を制し、雪崩式フランケンシュタイナーを仕掛けたが、オスプレイはまさかの不時着。ならばとリコシェは掟破りの逆オスカッターを決め、顔面蹴り、旋回式パイルドライバーと攻勢を続ける。オスプレイがヒドゥンブレードを狙ってもフランケンシュタイナーで迎撃。回転エビ固めで切り返したオスプレイは起死回生のスタイルズクラッシュで叩きつけ、オスカッターもさく裂させた。
リコシェも後頭部へのヒドゥンブレードを回避すると、掟破りの逆ヒドゥンブレードで逆襲。シューティングスタープレスでニアフォールに追い込んだ。リバースフランケン合戦からオスプレイがヒドゥンブレードをさく裂。倒れ込むように覆いかぶさったが、両者の肩がマットについて3カウントが数えられ、ダブルフォールの痛み分けとなった。
場内は大ブーイング。両者の希望を受けて再試合のゴングが鳴らされた。フロントハイキック合戦、ミドルキック合戦と意地を張り合うと、オスプレイがヒドゥンブレードを叩き込んだが、ここでTAKESHITAが乱入してオスプレイを暴行。ノーコンテスト裁定を告げるゴングが鳴らされると、TAKESHITAはオスプレイにワガママ(ランニングニー)を叩き込み、リコシェをレイジングファイヤー(旋回式ファルコンアロー)を敢行。大の字となった二人の前でインターナショナル王座のベルトを掲げ、大ブーイングを浴びた。
オスプレイとリコシェの7年ぶりの対決は再試合の末、決着つかず。熱戦に水を差したTAKESHITAはオスプレイの持つインターナショナル王座に照準を定めたようだ。