高打ち出しを作る“弱アッパー”でOK!クラブの力を使ってボールを上げよう
目標打ち出し角14~15度
クラブの先端に向かって遠心力をかけると、重心はシャフトの延長線上に移動してこようとするため、ロフトは増え、フェースアングルはクローズに動く。重心が深い位置にあればあるほど、この傾向は強くなる
無理にカチ上げる必要はありません!(竹田)
かつては主流だった「逆Cの字」のような形のインパクトは、現代のクラブとはマッチしない
自分で調整するのはプレーンの向きとボール位置のみ
上での説明どおり、重心深度が深いドライバーは自動的にロフトがつく動きをしてくれるため、プレーヤー自身が無理にボールを上げようとする必要ありません。プレーン(スタンス)の向きとボール位置を調整し、ややアッパー軌道を確保さえできれば十分。
具体的には「プレーンは右向きに、ボールは左側に」することで、この“弱アッパー軌道”を手に入れることができます。単純にボールを左側に寄せるだけでもアッパー軌道を確保することができますが、それだけだとカット軌道が強くなりがち。
それを補正するためにプレーンを右に向けることによって、ターゲットに対するクラブの軌道をストレートに近づけながらアッパーにコンタクトしていくと、適正な高打ち出しが作り出せます。
真ん中からちょっとズラす! 〝トゥ上ヒット〟でぶっ飛びスピン量になる
打点と入射角でバックスピン量をコントロールする
バックスピン量を減らすためには「アッパー軌道」と「フェース上部でコンタクトする」という2つ条件が必要です。「アッパー軌道」の作り方は前出のレッスンで。打点についてはフェース上部、さらに理想をいうと上部の“少しトゥ寄り”がスピンを減らしながら飛ばせる打点になります。
ちなみに、ここまでのレッスンで「スイートスポット」と呼んでいる打点は、じつはこの部分のこと。フェースの真ん中が真芯ではありません。スピンを減らしながら初速を確保できる打点位置が、飛ばせるスイートスポットになります。
フェース上部の少しトゥ寄りに当てるには「ゲートドリル」が効果的。このドリルで、スイートスポットにバシバシ当たる感覚をぜひつかんでください!
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Drill[ゲートドリル]
繰り返しこのドリルを行なうことで「シャフトの延長線上から離れた位置でボールをとらえる感覚」が養える
ヘッドをきれいに通せばトゥ上の「低スピンで飛ぶ」スイートスポットに当たる位置に“ゲート”を設置。打ちっぱなしなどでこのドリルを行なうときは、ガムテープなどで簡易的なゲートを作るだけでも効果を得られる
この条件がそろえば240ヤード飛ばせる!
いかがでしたか? 真ん中から少しズラしてバックスピン量をコントロールしましょう!
レッスン=竹田綾人
●たけだ・あやと/1997年生まれ、奈良県出身。中央学院大学ゴルフ部を経て、指導者の道へ進み、22年にPGAティーチングプロ資格を取得。エースゴルフクラブ千葉、赤坂と茨城県つくば市のDIVERSE GOLFで多くのアマチュアをレッスン中。
写真=田中宏幸
協力=エースゴルフクラブ赤坂