2024年のMotoGPチャンピオンを争っているフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)とホルヘ・マルティン(プラマック)は、第16戦日本GP時点でバニャイヤが21点のビハインド。バニャイヤはここからマルティンと争っていくためには、レベルを上げていかなくてはと語っている。
バニャイヤは前戦インドネシアGPでスプリントを勝利したものの、決勝ではマルティンに届かず3位。結局この週末は、マルティンとの差を3ポイント縮める結果に終わっていた。
今週末の日本GPはモビリティリゾートもてぎが舞台。バニャイヤの好きなコースのひとつだが、マルティンとのポイント差を縮め、逆転を目指す上でパフォーマンスを一段と上げていかなくてはと語る。
「(マルティンとのタイトル争いという状況は)まったく同じように見えるけれど、方向としては逆なんだ」
2023年はポイントリーダーとして日本GPを迎えていたバニャイヤは、そう語った。
「ホルヘとまた戦っていけるのは良いことだと思う。常にフェアな戦いをしていて、僕らは互いのことをリスペクトしているんだ。だから今シーズンも同じような戦いになっていくだろう」
「こうやってまた戦えるのは良いことだし、僕らの間で最後まで戦えれば素晴らしいね。いずれにしても、より優れたライダーが勝つだろう」
「僕たちはミスという面で厳しいシーズンを送ってきた。そして、ホルヘが僕よりも一貫していたというのは事実だと思う」
「今後のレースでは、僕はパフォーマンス面で少し改善する必要がある。直近数戦ではなにか欠けていたところがあったからね。とにかく、僕はここで最後まであの強いホルヘと戦うことができれば嬉しいよ」
「マンダリカでのホルヘのパフォーマンスを考えると、僕らは(結果を)ポジティブに捉えるべきだろう。彼に合ったコースで3ポイント縮めたんだからね」
「もてぎは僕が好きなコースで、マンダリカよりも僕のライディングに合っている。数多くのブレーキングと加速ポイントがある。すごく良いフィーリングが持てているオーストリア(レッドブルリンク)と似ているんだ」
なお日本GPは週末に天候が崩れる可能性のある予報となっている。バニャイヤは今週末、フラッグ・トゥ・フラッグの乗り換えも含めて、準備を整えたいと語った。
「僕は彼よりもうまくやらないといけない状況にある。彼のほうがよりコントロールが効く状況だ」
「予選、決勝と雨が降る可能性があるけれど、どんな状況にも備えなくちゃいけない。パフォーマンスが良ければ、良い結果を持ち帰って、ホルヘからより多くのポイントを奪えるだろう」
「一番大事なのは、どんな状況でも準備万端でいることだ。フラッグ・トゥ・フラッグのような状況では、リスクをとりすぎないように、でもポイントも獲得できるよう、自分を少しコントロールする必要がある」
「これはとても難しいことだけど、やる気とアドレナリンがあふれるから、素晴らしくもあるんだ。準備を整えていかないとね」