正しいフェース向きのグリップポジションを覚える

「スタンスのエイミング」ができたら、次は「フェースのエイミング」です。

まずはライ角についてですが、パターにもロフトがあるため、ライ角は少なからず左右のフェース向きに影響を与えます。トゥアップは左、トゥダウンは右にフェースが向くので、真っすぐにボールを打ち出そうとすると何らかの代償動作が必要になる。まずは、ピタッと地面とソールを接地させたときのグリップの位置・角度を体に染みこませてください。

また、ボールポジションもフェース向きに大きく影響を与えます。ボールポジションが右にくれば若干ハンドファーストっぽい構えになり、フェースは少しオープン方向に動きます。下の写真のように2本のアライメントスティックでレールを作り、その間でアドレスをするとフェース向きがわかりやすくなるのでオススメです。


ボールポジションもフェース向きに影響する:ボールポジションはスタンスとフェースの向きにも影響を与える。間違った球位置はすべてのエイミングを狂わせてしまうので、再現性も低くなってしまう

トゥアップだとフェースは左を向く(左写真)。トゥダウンだとフェースは右を向く(右写真)。

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スタート前の練習グリーンでもチェック!

朝の練習グリーンでは、自分のスタンスとパターのフェースが思ったところに向けられているかを確認することが大切。練習グリーン上で真っすぐのラインを見つけ、ティーなどで仮想のターゲットを設定し、そこに向けてアライメントスティックを左の写真のように置いてアドレスとフェース向きに狂いがないかを確認。その日の体調などによってラインの見え方なども少しずつ変わるので、「今日はこの感じが真っすぐなのね」という感覚とリアルのギャップをなるべく埋めてからティーオフしましょう。

いかがでしたか? 左右のフェースの向きに注意しながら打ちましょう!

レッスン=石井忍●いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。ツアープロコーチとして数々のプレーヤーを指導し、優勝に貢献。現在は「エースゴルフクラブ」を主宰し、そのノウハウをアマチュアにも広く伝えている。解説者としても多くのメディアに出演。わかりやすい説明が人気を博している。

写真=小林司
協カ=ジャパンゴルフスクール