「生きし芸術-living art」が出来るまで制作舞台裏〜GFX100 IIの魅力 Vol.13 [FUJIFILM GFX Experience]

カメラのセットアップと使用機材


作品のために富士フイルムGFX100 IIとシネマレンズPremistaの組み合せでセットアップを行った。Premistaは、19-45mmと28-100mm T2.9レンズが使用された。


照明には、ARRI Daylight 1.2Kを3台と、300Cを含む盆栽の葉用の小型アクセントライトを用意した。また、ライトブリッジのミラーを使って光の方向をコントロールした。

盆栽園の庭のシーンではワイドショットが使われ、インタビューのシーンではいくつかの異なる画角が使われた。
ワイド撮影でもGFX100 IIが奥行き感を与える。

インタビューシーンでのワイドショットは、Premista19-45mmを19mmで絞り開放で使用した。タイトなショットは28-100mmを90mmで使用した。ボケとレンズを通して映し出される「いい自然さ」が残された。盆栽の自然さを表現するために、特別なレンズやビンテージレンズもまったく必要なかった。

シネマレンズPremistaは、シャープになりすぎず、美しい自然な画を作り出す。前編で出演者でもある眞利子、江上両氏も出来上がった映像はまるでリアルであると言及している。

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なぜ中判のGFX100 IIを選択したのか?


GFX100 IIを作品に取り入れることを提案したのはエリオル監督だった。それをジョンは喜んで受け入れた。理由は、中判フォーマットでの動画撮影は過去に経験はなかったが、富士フイルムのカメラが持つ美しい緑色の再現力をすでに知っていたため、盆栽を撮影するのにGFX100 IIが最適だと確信していたからだ。

中判センサーの柔軟性と100万画素のセンサーにより、非常にクリーンな低照度での撮影が可能になる。特に光が変わりやすいシーンでの撮影では、GFX100 IIの中判センサーが大きな武器となった。

森のシーンでは、光をコントロールするのが最も難しく、ほとんど自然光に頼らざるを得なかった。しかし、中判センサーと富士フイルムのカラー技術は、自然の緑の美しさを最大限に引き出すのに役立った。