「生きし芸術-living art」が出来るまで制作舞台裏〜GFX100 IIの魅力 Vol.13 [FUJIFILM GFX Experience]

撮影監督ジョンにとって最も困難な撮影とは?

今回の撮影でジョンは初めてGFX100 IIを使用した。彼にとってこのカメラは挑戦だったが、それを乗り越えたかったと語る。

GFX100 IIは元々写真用に設計された中判カメラであり、シネマカメラのデザインではないため、撮影過程でその使い方に順応し、自分のスタイルにしていった。UIが馴染みやすかったこともあり、設定部分での問題はすぐに解決できた。

また、GFX100 IIではオーバーヒートの問題はなく、唯一苦労した事はケーブルマネジメントだった。幸い、HDMIポートは通常のタイプAコネクタを採用しており、データ損失は全くなく、ケーブル管理の手間を最小限に抑えることができた。

ジョンはこの挑戦の機会を与えてくれたことに感謝し、GFX100 IIの性能に感銘を受けたとも語った。やはりシネマカメラ型のボディが欲しいとも述べた。

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富士フイルムGFX100 IIで撮影した記録と記憶

試写会(前編参照)では、監督は各シーンの瞬間を一つ一つ思い返していたという。撮影した3日間を振り返り、それぞれのシーンを追体験し、これこそがクリエイティビティの「美しい瞬間」だと感じていた。

彼はこのプロジェクトに関わった全てのスタッフへ賛辞を述べた。

撮影の3日間、不満も何もなく、全員が献身的に取り組んでくれた。運送に関してや気象状況でも困難があったにもかかわらず、誰もがこの作品を作ることに献身的で、愛情を注いでいた。

このドキュメンタリーは、もともとはSNS用の作品として企画が始まり、作品のプリプロダクションはあまり行っていない。しかし、撮影の日々の中で、必要不可欠なショットは、どんどん追加された。

主演の眞利子大輔、江上万絢両氏も、意見を出して制作サイドに大きく貢献した。制作中にエリオル監督の父親が他界するという悲劇に見舞われることもあったが、各方面からのサポートのおかげで、このプロジェクトを継続し、最後までやり遂げることができたという。


「生きし芸術」スタッフリスト

  • 出演:盆栽アーティスト真利子 大輔
      
    コンテンポラリーダンサー 江上 万絢
  • 制作スタッフ:

  • 監督:Erjol Muarem
  • 撮影監督:John Donica
  • 照明:Ice Elloso
  • 編集:Hsu Chen Han
  • 演出:Joe Venning
  • 楽曲:TETARE
  • MA:uc_miyagawa , Lia Film
  • アシスタント:David Alexander, Thierry Gibralta , Kosuke Tanaka
  • 撮影助手:Kotaro Suzuki, Christopher Quyen, Kishan Cooper , Akira Yamashita, Lucas Coyte , Yulia Puica
  • プロデューサー:植原 好史(Uehara Studios LLC)、植原アリサ(Uehara Studios LLC)
  • 協力: 株式会社眞庄
  • Sponsored by:富士フイルムイメージングシステムズ株式会社