・7段目に座ってみた
というわけで、気になったところにストレートに行こう。いきなり7段目に座ってみたところ、確かに熱いのだが耐えられないレベルではない。
気温よりもむしろ、絨毯が熱くて足の裏がやけどしそうだ。まあ、これは鬼サウナでもつぼやでもそうだったので、超高音サウナにつきものの現象と言えるだろう。「サウナ室は肌がビリビリ痛くてなんぼ!」という人はアリか? まだこの時まではそう思っていたのだが……
オートロウリュが始まった瞬間、熱さに刺されている感じが倍になった。舐めてた。下からの熱が全て溜まるから、ロウリュによる体感の熱度の上がり方も尋常ではない。息ができないくらい熱い。
正直、初めてギブアップした。100度超えサウナで普通にととのってきた私だけど、これは無理。元々、熱いことに快感を見出すタイプではないから、ロウリュの途中でスパッと外に出た。
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・もっとヤバイ場所
7段目はひょっとしたらロウリュじゃない時に座る場所なのかもしれない。ロウリュ時は逆にサウナと思えないレベル。別の種類の極端な健康法をしているように感じるくらいの熱さだった。
むしろ、他の場所はちゃんとロウリュ時もサウナなんだろうか? それを検証せずにはいられないほどの熱さだったので、次は向かって左手の5段目に座ってみた。しかし、結論から言うと、ここは7段目よりもヤバかった。
7段目ではロウリュの石に水がかかったミストでもうギブしてしまったのだが、ここのロウリュはそれを越えると部屋の上部についたブロワーから熱風が噴き出す。いわゆる自動アウフグースシステムなのだが、これが部屋の空気を循環させるとかそんなレベルの強さではない。
そして、そのブロワーが直撃するのが私が2回目に座った場所だったのである。ウアちゃァァァアアアァァァアアア!!!
いや、体全体に叩きつける熱風はもう熱いなんてレベルじゃない。肌や顔が痛いのはもちろん、一番痛いのは乳首。どういう原理なのか乳首が取れそうなほどに痛い。こんなの初めてェェェエエエ!
背中を丸めてかばおうとしたが、体全体に熱風が当たりすぎてあんまり意味がない。他のサウナーは大丈夫なのかと後ろを見たら全員同じポーズをしていた。これはアカン! アカンでえ……!!
2度目の退避をすると、他のサウナーもぞろぞろと出て来る。確かに、注意書きで熟練者も気をつけてと書かれていたけど、本当に気をつけないとヤバイと思った。7段目が熱いのはともかく、5段目右側のブロワー直撃はマジで設計上のミスではないかと疑うレベル。
3周目で2段目に座ったところ、やっと地獄のロウリュを乗り切ることができた。ロウリュを越えた時、後ろを見てみたら、5段目6段目の右側は人がいなくなっていた。
・ガチで注意
というわけで、「富士山溶岩ロウリュサウナ」はシャレじゃなくマジで注意が必要。身の危険を感じるレベルだったので熱いサウナが好きな人ほど気をつけて欲しい。
ハーブサウナはちょうど良いサウナだし、前述の通り水風呂も良いので、最終的にはハーブサウナと露天の水風呂でととのった。まあ、注意するポイントさえ分かっていれば、設備自体は悪くないスーパー銭湯という印象である。リゾートな雰囲気も楽しい。
その証拠に平日昼間でも結構混みあっていた。さすが話題のスポット。ただ、注目され人が集まっていると、事故が起こりやすくなるのが必然なので、「富士山溶岩ロウリュサウナ」についてはお店も注意喚起していることをしっかり心に留めておこう。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.