『God Bless DDT 2024 TOUR in SHINJUKU』が3日、東京・新宿FACEで行われ、KO-D無差別級王者・青木真也がHARASHIMAとの2度目の防衛戦へ向けて「もう1回気を引き締めないと。やられるんじゃないか」と危機感を抱いた。
KO-D王者・青木は10・20後楽園大会で10度の戴冠歴を誇るHARASHIMAを迎え撃つV2戦を控える。この日の大会開始前、同王座戦へ向けた公開調印式が行われた。「青木さんに挑戦することになって。過去シングルは3回やっていて、成績では1勝2敗で負け越してると思うんですけど、KO-Dのタイトルマッチとして戦ったことがないので、強いチャンピオン青木真也とKO-Dタイトルマッチでできることが非常に楽しみです。自分は過去10回KO-D無差別級巻いてるんで、再びこのベルトを巻きたいと思います」とベルト獲りを宣言したHARASHIMAに対し、青木は「今回こそは守り抜きたいと思います。HARASHIMAさん、10回獲ってますけど、僕は初のベルトですから」とキッパリ。「なんとかして守り抜いて、年末(12月28日)の両国まで持ち続けたい。できれば来年まで持ち続けたいという思いでいます」と長期政権を見据えた。
両者はこの日の第5試合で前哨戦。青木が高鹿佑也、HARASHIMAが上野勇希とそれぞれ組んで激突した。グラウンドでのレスリングでしのぎを削ると、青木はパイルドライバーをさく裂。卍固め、スリーパーで絞め上げたものの仕留めるには至らず。最後はHARASHIMAがジャンピングハイキックからの蒼魔刀で高鹿に勝利を収めた。
前哨戦を制したHARASHIMAは「タイトル戦が決まって初めての前哨戦。対戦するのは3年ぶりじゃすまないくらい久しぶりで。肌を合わせてみて、改めて王者・青木真也、強い男だと思うし、倒しがいがある」とニヤリ。青木は「悔しいね。勝ちにきてるな」と挑戦者の本気を実感し、「(10・13)福岡があって、後楽園までもう1回気を引き締めないと。このままだと、やられるんじゃないか」と警戒心を強めていた。