モビリティリゾートもてぎで開催されているMotoGP日本GP初日、Moto2クラスのプラクティス1は、Elf Marc VDS Racing Teamのフィリップ・サラックがトップタイムだった。
もてぎは前日夜中から雨が降ったが、Moto2クラスは週末最初の走行となったプラクティスからスリックタイヤでの走行が可能なコンディションに。ポイントリーダーの小椋藍(MT Helmets – MSI)は2番手と上々の滑り出しを見せた。一方、佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)は21番手タイムで最初のセッションを終えた。
そして午後のプラクティス1も、ドライコンディションでスタート。40分のセッションが始まると、各車スリックタイヤを履いてコースに向かった。小椋もセッション開始から2分を前にコースインした。
今週末の天候は不安定な予報となっていることもあり、予選の組分けを決める金曜午後のプラクティス1と土曜午前のプラクティス2は、コンディションが良い時にタイムを出しておく必要がある。そうした背景もあり、セッション序盤から各車がアタックの感触を確かめた。
セッション開始から5分のところでは、ゾンタ・ファンデン・グールベルグ(RW Racing GP)が1分50秒500で暫定トップ。ただ、コースには雨粒が落ちてきたようで、降雨を知らせるレッドクロスフラッグが振られた。
このタイミングで多くのマシンがピットに戻ったが、幸い雨がひどくなることはなく、しばらくすると再びコース上を走るマシンが増えていった。
そして1分50秒458をマークしたセレスティーノ・ビエッティ(Red Bull KTM Ajo)がトップに躍り出ると、彼はさらに1分50秒246までタイムを更新した。小椋はセッション前半は上位に食い込んでこなかったが、セッション折り返しのタイミングで11番手と、Q2直接進出となる上位14台に入ってきた。
その後、再び多くのマシンがピットイン。残り時間10分を前に、再びアタック合戦に向かった。
タイヤを温め、各車がアタックに向かうと午前中から調子が良いサラックがトップタイムを1分49秒885に更新。さらにその後、1分49秒716までタイムを縮めた。
最終的にこのタイムを上回るライダーはおらず、サラックが金曜日の2セッションをトップで終えた。とはいえアロン・カネット(Fantic Racing)が0.046秒差で2番手、マルコス・ラミレス(OnlyFans American Racing Team)が0.095秒差で3番手と僅差で続いている。
目まぐるしくオーダーが入れ替わる中、小椋も積極的にタイムを出しにいき、上位に食い込んだ。最終的にはサラックから0.204秒遅れの4番手。順序こそ違うものの、トップ4の顔ぶれは午前中のプラクティスと同じという結果となった。
佐々木は最終的に23番手。セッション終盤のアタックではターン2の手前で転倒を喫し、タイム更新できなかった。