RIZAPグループの連結子会社であるRIZAPは10月3日、コンビニジム「chocoZAP」の顧客属性、運動、体組成、来館、サービス予約、利用マシンなど会員データを分析した47都道府県ランキングを発表した。美容大好き男子1位は「沖縄」、コスパ意識高い1位は「島根」など興味深いランキングデータとなっている。
●会員のスターターキットやアプリなどのログデータから分析
データは、chocoZAP会員にスターターキットとして提供している体組成計、ヘルスウォッチをはじめアプリのサービス利用、会員情報、店舗入退館などの膨大なライフログデータと、データ処理を可能とする分析リソースの経営資源を基盤としたインフォグラフィックスに基づく。
美容大好き男子のランキングは、chocoZAPの美容系サービス(セルフエステ・セルフ脱毛・セルフネイル・セルフホワイトニング)を予約した男性の割合ランキング。調査期間は2022年7月1日~24年7月31日 N=93万2406、期間中の退会者含む。
1位の沖縄県が2位の青森県と約3ポイント差をつけて予約率が高く、美容意識が高い男性が多いことが分かる。3位は鳥取県だった。
沖縄県は南西端に位置するため、赤道に近く、紫外線による肌ダメージを気にかける男性が多いのかもしれないと分析。しかし2位の青森県は沖縄から遠く離れた県であることから、地理的な関連ではなく純粋な県民性の表れであることが推測される。
コスパ意識高いランキングは、入会金・事務手数料キャンペーン、チラシやメールなどのクーポン利用、株主優待、フレンドリー会員活動等による特典適用者の割合の都道府県ランキング。調査期間は24年1月1日~7月31日 N=154万3717、期間中の退会者含む。
あらゆる特典を駆使してchocoZAPをお得に利用している人が多いランキング1位は島根県だった。また、2位兵庫県、3位大阪府、4位奈良県など関西勢が上位に入っている点は、コスパ意識が高く、やり繰り上手な県民性が推測される。
タイパ重視のランキングは、都道府県ごとの1来館あたりの平均滞在時間に基づく。調査期間は24年1月1日~7月31日をランキングにした。30分台は1位の東京都のみで、他の都道府県は40分台が平均。このことから、忙しい中でも効率良く自分磨きをしたいという都民性が表れていると推測される。
2位が和歌山県である点にも注目。前編で紹介した和歌山県民が筋トレマシンの利用率が高いこととの相関があるとRIZAPでは推測する。
一般的に筋トレは短時間で負荷をかけるトレーニングが多く、逆にバイク、ランニングなどの有酸素運動は、ある程度の時間をかける。そのため筋トレ利用率が高い和歌山県が、神奈川県や埼玉県、大阪府を抜いて2位にランクインしているものと分析する。