モビリティリゾートもてぎで開催されているMotoGP日本GP。初日の走行を終えてドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、フリー走行1回目から「すぐにいい感触が得られた」と振り返った。
8月以降、決勝レースでの勝利に手が届いていないバニャイヤだが、日本GPでは初日午前のフリー走行1回目をトップで終えると、予選組分けが決まる午後のプラクティスでは7番手と、Q2直接進出の切符を掴んだ。
天候がコロコロと変わる難しい初日の走行を終えてバニャイヤは、ポジティブな形でレース週末をスタートすることができたと語った。
「とてもポジティブな金曜日になった。午前中からいい形でスタートできて、バイクに乗ってすぐにいい感触が得られた。バイクに行なったことも全て良かった」とバニャイヤは言う。
「僕の感覚もブレーキングも改善したし、満足できると思う。午後はコンディションがかなり良くなって、よりブレーキングに集中することができた。僕らのペースは素晴らしいし、タイムアタックもいい形で進んだ」
「最初はリヤをあまり使わず、落ち着いて走っていたから、引き出すことが可能なグリップを全て使っていたわけじゃない。そして2回目でかなり速かったけど、ターン11でワイドに行ってしまった。でも最後はかなり速かったから、全体的にハッピーだよ。またタイムアタック抜きにしても、Q2に間違いなく進出できたからハッピーだ」
またバニャイヤは、初日を終えた時点では最速の部類に入れていると自信を見せ、GASGAS・テック3のペドロ・アコスタとプラマックのホルヘ・マルティンが日本GPでライバルになってくるだろうと予想した。
「現時点で僕らのペースはかなり良いと思う。僕は最速かもしれないけど、ペドロとマルティンが僕とかなり接近していると言える。僕らは同じところに立っているけど、僕と並んで最速の男がふたりいる。明日どうなるか見てみよう」とバニャイヤは言う。
「僕らは一歩前に出る必要があるし、何をすべきか既に分かっている。雨の場合にも準備万端だ」
なおバニャイヤはタイトル争いで首位マルティンから21ポイントビハインドという状況だが、もてぎは自身が今年決勝レースを制したオーストリアGPの舞台レッドブルリンクやスペインGPの舞台ヘレスとコース特性が似ているとして、好印象を抱いている。
「グリップへの対応という面で、コースはヘレスやレッドブルリンクにかなり似ていると思う」とバニャイヤは言う。
「かなりブレーキを使ってバイクを曲げることができるから、僕にとってはいいコースだ」
「彼らが持ち込んだタイヤ選択も僕にとっては良かった。現時点では全て良さげだけど、仕事を続けて改善する必要がある」