小椋藍、日本GP初日は4番手発進もフィーリングはいまいち?「解決策はなんとなく分かっている」

 MotoGP第16戦日本GP初日、Moto2クラスのポイントリーダーとして母国GPに臨む小椋藍は、プラクティスで2番手、プラクティス1では4番手と上々の滑り出しを見せたものの、バイクのフィーリングという点ではまだまだ改善の余地があるようだ。

 金曜日のもてぎは夜中の雨が残り、路面にはところどころウエットパッチがあるもののドライコンディション。途中雨がパラつく場面もあったが、路面を濡らすには至らなかった。

 小椋はプラクティスを首位フィリップ・サラック(Elf Marc VDS Racing Team)に0.014秒差の2番手で終えると、午後のプラクティス1では同じく首位だったサラックから0.299秒差の4番手で終えた。

 小椋は、順位自体は良かったもののバイクのフィーリングはあまり良くなかったと明かした。

「4番手なので結果は良いんですけど、乗っている感じはあまり良くなかったです」

 走行後、小椋はそう語った。

「路面コンディションはすごく良かったわけではないけど、変に滑ったりはしなかったです」

「なんとなく(解決策は)これかなというのはあるので、明日の朝がドライになることを願ってという感じですね」

 母国レースを迎えている小椋だが、彼は冷静そのもの。無駄な気負いはないようだ。

「(日本GPだから)特別に頑張らなきゃみたいな思いはないですね。いつも通り頑張りますって感じです」

「もてぎは好きですよ。一番ではないですけど好きです。一番好きなのはアメリカです。そんなに成績は良くないんですけど、ひとりで走りに行くならアメリカがいいかな。レースはちょっと嫌ですけど……」

 2022年日本GPでMoto2クラス優勝を果たし、昨年は体調を崩していた中で踏ん張って2位を獲得した小椋。昨年と比べると今年は状況が良いものの、だからといって簡単に勝てるほど甘くはないと語った。

「昨年よりはだいぶ良いですよ。他のことを考える余裕がありますから、良いのか悪いのかはよくわかんないですけど」

「レコード出してぶっちぎって勝てたら、そりゃできたら良いですけど、そんなに甘くはないですよ」

 小椋は現在、Moto2クラスのポイントリーダー。直近のレースでチームメイトでランキング2番手のセルジオ・ガルシアが振るわなかったことで、小椋のリードは42ポイントまで広がっている。

 小椋はこの状況についても、自分が特別良いわけではなく周りが崩れているだけだと話した。

「今は自分が特別良いというより周りが崩れてる感じなので、それもあって自分にできることを毎回ちゃんとこなしていくのが大事だなと思っています」

「多分実力はみんな似たようなモノだと思いますよ。実力というより組み立ての問題じゃないですかね」

「(Moto2クラスは)4年目なんでね、ちょっとは(笑)。(顔が変わってきたと言われ)痩せたとも言われるんですけど、体重はずっと一緒なんです」

 ポイントリーダーとして、来季のMotoGPライダーとして脂が乗っている小椋だが、自然体は変わらない。今週末はいつものように、強い小椋を期待したい。