70台を出すためには、何が必要になるかご存知でしょうか?ボギー以上の大叩きをしがちなシチュエーションで、ボギーをなくしてバーディを増やす秘訣を人気のレッスンプロが伝授します!
今回はドッグレッグ攻略の仕方を例にスコアメイクのポイントを解説します。
“パーチャンス”を最後まで手放さない
ドッグレッグのティーショットでコースが曲がっていくサイドの林にボールを曲げてしまうと、パーどころかボギーを拾うのも難しくなってしまいます。
たとえば左ドッグレッグの場合、左曲がりのコースなりにドローを打ちにいきたくなる気持ちはとてもよくわかります。しかし、70台を出すポイントは「ミスを大きなミスにしない」こと。左ドッグレッグの場合は、コースの曲がりの頂点に向かってフェードを打つのが正解です。
曲がりが大きくなってしまうとセカンド地点がホールから離れてしまうためピンまでの残り距離は長くなります。ですがセカンドショットを確実にグリーンに向かって打てるところにティーショットを置くのがドッグレッグホールで大叩きをしないコツ。
最後まで「パーを獲れるチャンス」を手放さないことが重要なのです。
ドライバー以外の選択肢もアリ
どうしてもドライバーショットのイメージが出しにくいときには、フェアウェイウッドやユーティリティもティーショットの選択肢に。
ホール総距離の「長い」「短い」にかかわらず、しっかりといいイメージでティーショットを打つことが大事故を防ぐ。
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70台必須テクニック!持ち球と“逆”に曲がるボールの打ち方
【フェードヒッターのドロー】スタンスの向き“だけ”で「簡単ドロー」が打てる!
フェースはターゲットに向けているが、クラブパスがインサイド・アウトになるので、
パスに対してはフェースがクローズになる状態。この条件でドローが打てる
70台のコース戦略には、ページ上部のドッグレッグ攻略のように球筋を打ち分けられることが大きな武器となります。ときには、自分の持ち球と逆のボールを打つ必要もあるでしょう。そこでこのページではいわゆる「逆球」の打ち方をレッスンします。
まず、フェードヒッターの多くはクラブパスがアウトサイド・インになっています。ドローを打つためにはターゲットに対してインサイド・アウトのクラブパスが必要。
そこで、シンプルにアドレスの向きで球筋をアレンジします。スタンスをターゲットに対して少し右側に向け、そのままスタンスなりに振り抜いていく。このとき、フェースの向きはターゲット方向に向けたままにしておくのもポイントです。
【ドローヒッターのフェード】「閉じて→開く」フェースづかいでほんのりフェード
ドローヒッターがフェードを打つときには、元来のクラブパスであるインサイド・アウトは生かしていきたい。そのため、フェースはアドレスの段階で少し閉じた状態にセット。フェードを打つために“閉じる”のです。
そこから右サイドに、ヘッドを放り投げるイメージで押し出していきます。アドレスでフェースが閉じた状態なので、打ち手としては自然に“開く”動作を入れたくなるはず。その反応にまかせて打っていけば、こすりすぎないフェードを打つことができます。
[ アドレス ]
フェースを最初から閉じておくことでつかまりへの“保険”をかけ、
スイングでは思い切り開く方向に動かしていける
いかがでしたか? 渡邉プロのレッスンをぜひ参考にしてくださいね。
レッスン=渡邉 康
●わたなべ・やすし/1990年生まれ、愛媛県出身。ツアープレーヤーとしてのキャリアを積んだのち、2012年からレッスン活動を開始。現在は麻布十番の「FOXY GOLF」で、ツアー経験から得た知識と経験に基づき、ゴルファー一人ひとりに合わせたレッスンを提供している。
構成=石川大祐
写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC