MotoGP日本GPの初日プラクティスで最速タイムを記録したKTMのブラッド・ビンダーは、今回のグランプリではドゥカティ勢と互角の戦いができると考えている。また、テック3・KTMのペドロ・アコスタも、ビンダー同様自信を見せる。
KTMはこれまで、もてぎとの相性が良い。2022年の日本GPでビンダーは2位を獲得。昨年のスプリントでも同じ2位でフィニッシュしているのだ。
そして今年の日本GPでも、ビンダーは初日最速。同じKTM陣営のアコスタも4番手に入っており、ビンダーの自信をさらに後押しする格好となった。
「最速タイムをマークすることができ、とても嬉しい」
ビンダーはそう語った。
「今朝はかなり良いスタートが切れた。最初の数周走っただけで、かなり良い感触だったんだ。全てがうまく機能した」
「プラクティスの初めに、ちょっとしたトラブルがあった。振動が大きかったから、ピットインしてブレーキを交換しなければいけなかったんだ。その後は、状況を把握するだけでよかった。そしてタイムアタックするために新しいタイヤを履いた途端、すごく良い感触だったんだ」
「新品タイヤを履いた時、マシンは本当にうまく機能している。明日はレースペースに取り組むつもりで、そこでも強くなれることを祈っている」
「このコースが僕らのマシンに適しているのは明らかだ。昨年もそうだったし、その前もそうだった。だから、それを最大限に活用するつもりだ」
アコスタはビンダーがテストで走らせたものの、気に入らなかったシャシーを走らせている。しかしながらビンダーと同じように、初日の走行に手応えを感じているようだ。
「KTMのマシンはいつもここで強い」
そうアコスタは語る。
「ブラッドは2022年のレース後、オレンジ色のマシンをパルクフェルメに置いたんだ」
そしてアコスタは、バイクに一体感を感じると言う。
「本当にそのくらいいい感じなんだ。バイクがライダーとしての強みと、同じ強みを持っている。とても嬉しいね」
「フロントにはあまり問題はない。今はリヤのトラクションと旋回が大きく改善している。リスクがある状況だと感じた時にブレーキを離し、コーナーを曲がるのがどんどん簡単になっている」
「ホルヘ・マルティンやフランチェスコ・バニャイヤのようなトップランナーに近づいている。僕らは満足しなきゃいけない」
なおKTMのマシンは最高速も伸びている。アコスタが314.8km/hで2番手、ビンダーが313.9km/hで3番手だったのだ。ふたりよりも速かったのは、315.7km/hを記録したバニャイヤだけだった。