携帯電話の新たな電話番号として「060」で始まる番号が開放されることが分かった。総務省は審議会の答申などを踏まえ、早ければ12月中にも「060」の事業者への割り当てを始める見込みだ。

 現在、電話番号は「090」「080」「070」から始まる番号が使われているが、すでに「090」と「080」はすべて割り当て済みで、番号の不足が懸念されていた。順調にいけば11年ぶりに新たな番号が加わる。

 そんな中、Z世代を中心に「090」が人気になっている。そもそも1999年より前の携帯番号は「010」「020」「030」「040」「080」「090」プラス7桁の10桁だったが、1999年に11桁化され、すべて「090」に移行した経緯がある。そのため「090」から始まる番号を使っている人は、若者から「オジサン&オバサン」認定されてきた。

 ところが近年は昭和、平成ブームもあってか、古い番号の人気が上昇。逆に「090」を欲しがる若者が増えているのだとか。

「現在『090』はすべて割り振り済みですが、番号に空きができると払い出されるケースがあります。ただし、あらかじめ客側から指定することはできないため、偶然付与されると宝くじに当たったように感じるのでしょう。若者の間ではむしろ『レア番号』扱いされているというわけです」(ガジェットライター)

 SNSの普及で最近は電話番号にこだわらない人も多いが、それでも「7777」などのようなゾロ目や語呂のいい良番などは、オークションで数十万円から100万円以上の高値で売買されることもある。

「090」はオジサン世代ではなく、あくまでも若者世代が使って初めて価値があるというわけか。

ケン高田

【写真ギャラリー】大きなサイズで見る