石破茂は平成以降、もっとも“アレ”がデカい総理大臣だった。外遊では有利? 知られざる「総理」と「身長」の関係性

10月1日の国会にて総理大臣指名選挙が行なわれ、ついに石破茂総理大臣が誕生した。しかし喜びもつかの間、新閣僚らが並んだ官邸内での記念撮影でさっそくトラブルが…。石破総理のズボンはダボついてインナーもよれてしまい、他の閣僚たちもどこかだらんとした様子の立ち姿は締まりがなく、ネット上では“だらし内閣”なんて揶揄されてしまっている。そんな先行き不安な石破総理の行方を占う中で、重要なひとつの要因になりそうなのが彼の“身長”だ。

「日本終了」「石破かよ」とSNSでは阿鼻叫喚

総裁選で勝利した直後に、日経平均株価が大幅下落するなど、不安が残るスタートになった石破内閣。

市場は、決選投票で争った高市早苗氏が勝つと信じこんでいたようで、彼女の掲げる金融緩和の継続を期待して株価が上昇。

石破氏の勝利はその上がった分を見事に落とすことになってしまった。

このとき、Xのトレンドワードは「日本終了」「石破ショック」「石破かよ」「日本沈没」といったネガティブな言葉で埋め尽くされた。

あくまでネット上の反応を見る限りだが、国民の多くは高市氏や小泉氏を望んでいたようだ。しかし一方で、石破氏が高市氏や小泉氏よりも明確に大きいところがある。それが、身長だ。

SNSでは〈石破さん身長178もあるんや。思ってたよりもデカかった〉〈石破茂さん高身長なので各国首相と並んだときに見劣りしないってメリットはありそう〉

〈石破茂さん身長178cmあるらしい。小泉進次郎は170㎝、高市早苗158㎝〉〈183cmのバイデンや190cmあるトランプと並ぶにはデカいに越したことはないでしょう〉〈総理大臣が新しくなると知り、まず「石破茂 身長」で検索した。何よりも外国に舐められたらあかんからな〉といった声があがっている。

身長178cm(176cmという説もある)とされる第102代総理の石破氏だが、平成以降の歴代総理の身長は以下の通り。

第75代 宇野宗佑 172cm
第76代 海部俊樹 166cm
第77代 海部俊樹 
第78代 宮澤喜一 160cm
第79代 細川護煕 175cm
第80代 羽田孜 172cm
第81代 村山富市 175cm
第82代 橋本龍太郎 164cm
第83代 橋本龍太郎 
第84代 小渕恵三 167cm
第85代 森喜朗 175cm
第86代 森喜朗 
第87代 小泉純一郎 169cm
第88代 小泉純一郎
第89代 小泉純一郎
第90代 安倍晋三 175cm
第91代 福田康夫 171cm
第92代 麻生太郎 175cm
第93代 鳩山由紀夫 177cm
第94代 菅直人 175cm
第95代 野田佳彦 173cm
第96代 安倍晋三 175cm
第97代 安倍晋三
第98代 安倍晋三
第99代 菅義偉 164cm
第100代 岸田文雄 174cm
第101代 岸田文雄
(※数字は公表されているもの以外は推定)

石破氏は平成以降、最も身長が高い総理大臣となっている。石破氏に次ぐ鳩山氏は177cmだが、他は175cm以下であり、178cmという身長は際立って高い。

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アメリカ大統領選で重視される身長

ネット上で身長を気にする声がいくつかあがっていたが、確かにG7など首脳会議で各国のトップが横並びになるシーンは象徴的であり、世界各国で放映される。

平均身長が高い海外の国の首脳と並んだ際に、高身長の石破氏なら見劣りしないかもしれない。

また、アメリカでは実は、身長が高いほど大統領になるのが有利になるという法則も長年言われ続けている。

大統領選の頃になると、アメリカでは「候補者の中で誰が一番大きいのか?」という記事が出回るほどだ。

さらに2023年10月には、大統領選挙の共和党候補指名争いに出馬しているフロリダ州のロン・デサンティス知事が、シークレットシューズで身長を高くしていると指摘する記事が拡散。

中には、わざわざ靴の専門家にコメントを求めて、知事のシークレットシューズ疑惑を追及する記事まであった。

また、現在大統領選挙で争いを繰り広げている共和党候補のトランプ前大統領は、民主党候補のハリス副大統領が討論会で踏み台を使わないように牽制し、身長約190cmの自身と、約165cmのハリス氏の差を存分にアピールしようとしている。

日本では身長が高いほど有利だという論調はそれほど聞こえてこないが、総理大臣と身長にはどのような関係があると考えられるのか。

社会科講師で、『アイム総理 歴代101代64人の内閣総理大臣がおもしろいほどよくわかる本』の著者、伊藤賀一氏に話を聞いた。

「首相が高身長であることは、戦前なら不利、戦後なら有利という傾向があるかと思います。戦前の場合、180cmと当時としては超長身の大隈重信は、生来の超お喋りもあり官僚・政治家内では『威圧的で嫌なやつ』扱いされることが多い人でした。

それは他の長身首相も同様で、陸軍内での田中義一、貴族院内での近衞文麿、海軍内での米内光政も、(元の性格や出自もあるでしょうが)大して人望があったとはいえません。

外遊も少なくVIPの訪日も少ないドメスティックな環境、特に(身長にこだわりがちな)男性しかいない上司・同僚・部下に『見下ろしやがって』などと嫉妬されるのは面倒なことでした」