MotoGP日本GPのMoto2クラス予選でMT Helmets – MSIの小椋藍は9番グリッドを獲得。予選Q2は雨脚が強まった影響で僅か1アタックで勝負が決することになった。
ランキング首位に立つ小椋にとっては、9番グリッドというのは好位置とは言えないかもしれない。しかし小椋は、このくらいのポジションからの方が調子がいいとして、決勝に向けた期待感を語った。ただ、決勝はドライコンディションになって欲しいと懇願した。
小椋は予選Q2に直接進出。しかしそのQ2が始まると、軽い雨がモビリティリゾートもてぎを濡らし、コースコンディションは悪化。セッション最初のアタックで、全てが決することになった。
そこで小椋は9番手。もっと悪いポジションにならなかたことに安堵した。
「今日はあんまり話すことないですよ。ほとんど走れていないので(汗)」
小椋はそう切り出した。
「ポジション的には9番手なので、良くも悪くもないです。僕はこういうコンディションは得意な方じゃないので、15番手とか16番手にならなくてよかったです」
「この天候だと、走ってみてその周にできることをしてちゃんと帰ってくるのが重要なんです。結局1周しかできなかったですが、そういうことを思って走っていました」
「転倒だけはしないようにしていました。転倒してしまうと1周もできず、18番手からのスタートになってしまうので、しっかり回ってくることをしっかり考えていました。その中で9番手なら、まあまあですかね」
「変な言い方なんですけど、ちょうどいいグリッドポジションだと思います。僕、このくらいの順位になることが多いんですよ。しかもこのあたりからスタートした時には、調子良いんです」
決勝に向けて自信を見せる小椋だが、日曜日はドライコンディションになって欲しいと強く語った。
「良いスタートが切れれば、トップ争いができると思います。あと完全にドライになれば、可能性はあるかなと思います」
「今日今からレースって言われたら……10位くらいですかね。そのくらいで考えておくのが、たぶん一番いいと思います。でも、ドライの方が確実に自信があります。タイヤについても、昨日(金曜日)はドライでしたから、全く分からないわけではありません。みんな15〜16周くらいのデータがあって、そこからどうしようかなぁ……みたいな感じだと思います。でもタイヤはみんな同じになると思います」
前述の通りランキング首位につける小椋だが、タイトル争いについてはレース前にはあまり考えず、レースの周回数がある程度進んでから、その後の展開を考えるのだと言う。
「前にも何かで言ったんですが、レースをスタートさせて、最初頑張ってレースがある程度落ち着いてきてからそういうことを考えるんです。だから展開次第だと思いますよ」
そう小椋は語る。
「もちろん、ランキング10位のライダーがぶっちぎって逃げていても、僕は頑張って追いかけるようなことはしません。たぶん楽に追いつけるとは思うんですけどね」
「色々と状況を見て、判断して、そして実行するって感じになると思います」