モビリティリゾートもてぎで開催されているMotoGP日本GP。予選でクラッシュを喫して11番手スタートとなったプラマックのホルヘ・マルティンは、スプリントで4位まで追い上げた。
マルティンは後方スタートを考えれば「満足できる」結果だったとスプリントレースを振り返った。ただ、予選でフロントロウスタートを確保できていたら、より良い結果を手にできたはずだと嘆いた。
「予選の後から、今はリザルトに満足できている」
スプリントの後、マルティンはそう語った。
「仮に僕がフロントロウスタートならもっと良かったと思うけど、11番手からのスタートではこれが今回できる最大限だった」
マルティンはスタートで一気に5番手まで浮上したが、雨混じりのコンディションでペースを上げられず。グレシーニのマルク・マルケスに交わされてしまった。
その後KTMのブラッド・ビンダーがトラブルに見舞われ、GASGASのペドロ・アコスタが首位走行中に転倒を喫したことでマルティンは4番手まで浮上したものの、トップ3から2.498秒離されてのチェッカーとなった。
「雨粒が落ち始めてからは自信をかなり失ってしまった。かなり接近して、その時はプッシュできると感じていたけど、マルクとか前のライダーからかなり距離を離されてしまった」
スプリントをそう振り返ったマルティンだが、日曜日の決勝レースが完全ドライコンディションであれば、好スタートを再現し表彰台を狙うことができるはずだと予想した。
「完全なドライコンディションなら、表彰台を狙えるだけのポテンシャルがあると思う。明日はそこに乗れる可能性があると思う」
「またマルクを見て、明日に向けて僕が改善しなければいけないところもいくつか見えてきた。スプリントの前よりも自信を持って明日のレースに臨むことができる」
また、マルケスを追走する中で何を学ぶことができたのか? との質問に対してマルティンはこう答えた。
「多くは言えないけど、彼のセクター4がかなり印象的だった」
「僕はMoto3に乗っているみたいで本当に悪かった。自然な状態でシフトができなくて、身体の位置で苦労した。明日はまず、昨年みたいに自然な状態を探して、全ラップをコンシスタントに走りたい。ルーキーよりもひどいと感じていたからね」
マルティンはそう語る一方、「バイクにあまり自信がない」と語っていた初日から、セットアップの面で改善することができたと説明。決勝に向けて他のドゥカティライダーの仕様に自身のバイクのセットアップを寄せていくと明かした。
「かなり改善した。僕の基本セッティングなど全てが少しノーマルに感じられるようになった」とマルティンは言う。
「このコースに対して理想的なセットアップではないかもしれないけど、フィーリングを改善するために明日の朝にはいくつか変化を加えてみるつもりだ。僕らは他のドゥカティライダーの平均的なセットアップから少し離れているんだ」
「(セットアップを)戻して差をなくしていけば、バイクもをもう少し止めやすくなると思う」