スマックダウンが現地時間4日、テネシー州ナッシュビルで行われ、AJスタイルズが復帰。カーメロ・ヘイズと対戦したものの、試合中に左足を負傷し、まさかの敗戦に終わった。
AJは6・15スコットランド大会『クラッシュ・アット・ザ・キャッスル』で統一WWE王者コーディ・ローデスにアイ・クイット戦で敗れ、スマックダウンから姿を消した。7月にはNOAH日本武道館大会、WWE日本公演に来日。そしてこの日、4ヵ月ぶりのスマックダウン復帰を果たした。
ナッシュビル出身のカントリー歌手・ハーディに呼び込まれてリングに登場したAJはかつてトップを張ったTNAの本拠地だったナッシュビルとあって、「テネシー州ナッシュビルで復帰なんて感慨深い。AJスタイルズ伝説が始まった土地だからな」と切り出すと、「復帰前に俺はいろいろと許されないことをした。後悔している」と引退詐欺を謝罪。そして「過去の話をしに来たわけじゃない。AJスタイルズの新しい伝説の始まりだ」と宣言すると、「俺のことを嫌いなヤツも多いかもしれない。だが、これだけは覚えておけ。スマックダウンはAJスタイルズが建てた家だ」と言い切った。
そこへカーメロが現れた。「俺のことは知っているよな? アンドラデに3勝し、お前がいない間、スマックダウンを支えていた男だ」と言い放つと、「信じられないかもしれないが、俺はお前のファンなんだ。俺はロートル選手が好きでな。WWEとのレジェンド契約でも発表するのか?」とAJを罵倒。ブーイングを浴びたカーメロは「そんなことより俺の話をさせてくれ。俺はUS王者になるべき男だ。LAナイトでもアンドラデでもない。俺がふさわしい」と豪語した。
するとAJは「俺から一つアドバイスだ。俺はLAナイトとやり合ったが、ヤツは鬼畜だぞ。俺の家まで襲いにきた。レッスルマニアでもやばかったぞ」と警告。「アドバイスはいらねえ。お前もう引退してるじゃん」と暴言を吐いたカーメロに「俺とお前で今から試合ってのはどうだ?」と対戦を迫った。
カーメロが拒否するとUS王者・ナイトが現れた。「そいつはビビッて断っていたが、俺がもっと面白くしてやろう。小僧、お前がAJスタイルズに勝てたら、ニック・オールディスGMにお前とのUS王座戦を交渉してやるよ。てめえは負けるだろうがな」と好条件を提示。レフェリーを呼び込むと、AJとカーメロの一騎打ちが急きょ始まった。
復帰早々、試合出場となったAJはブランクを感じさせず。変型バックブリーカーで先手を取ると、素早い動きから打点の高いドロップキックを放ち、カーメロの攻撃をトンボを切って回避した。が、着地の瞬間、左足首を負傷したようで、ドクターチェックを受けた。
カーメロの逆片エビ固めに捕まってピンチを迎えたAJは何とか耐えると、ローリングバックブロー、ショートレンジラリアット、スライディングエルボーの波状攻撃で逆襲。牛殺しを決めたものの、自らの左足にもダメージを受けて動きが止まってしまう。レフェリーは続行不可能と判断し、ゴングを要請した。
AJが復帰を果たしたものの、左足首負傷のアクシデントでレフェリーストップ負け。バックステージで応急処置を受けたが、具合が気がかりな状況となった。
一方、カーメロは不本意な形ながらも勝利。ナイトから提示されたUS王座挑戦の条件をクリアしたものの、試合後にナイトのBFTでKOされてしまった。
今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。