画像はAIで生成したイメージ

車に傷をつけられたなどと言いがかりをつける「当たり屋」行為で、他人名義のクレジットカードを不正入手して買い物をしたとして、9月24日に警視庁犯罪収益対策課が詐欺と窃盗の疑いで職業不詳の斎藤貴聡(32)と妻の智華(33)を再逮捕した。

【関連】マネーロンダリング事件の主要メンバー続々逮捕 4000以上の口座に入金600億円 ほか

「逮捕容疑では昨年7月、大阪府内の家電量販店で他人名義のクレカを使ってスマートフォン2台(約30万円相当)を購入。また今年5月、東京都内の衣料品店で洋服を買ってから返品し、現金約10万円を払い戻させたとされます。カード会社から『不正使用の疑いがある』と警察に連絡があり、事件が発覚しました」(社会部記者)

両容疑者は知人で派遣会社員の野村祐貴(30)とともに詐欺を働いていたが、その手口は実に悪質だ。

クレカを作って4000万円を不正利用

まずリースしたフェラーリなどの高級外車に乗り、高速道路でターゲットにしたトラックがサービスエリアで止まると、相手の運転手に「飛び石で高級車が傷ついた」などと言いがかりをつけた。さらに、運転手を信じ込ませるために110番通報。警察が去った後、「連絡先を交換しよう」などと言って運転免許証を撮影。そして免許証の画像を使い、オンラインで運転手名義のクレジットカードを作っていたのだ。

「2020年6月ごろから同様の手口を繰り返していました。警察が押収したクレカは9人分34枚、約4000万円を不正利用したとされます。衣類や家電の購入のほか、高級車のリース料やタワーマンションの家賃に充てたとされています」(同)

また、両斎藤容疑者は9月24日、東京都内の喫茶店で「ぶつかった」と言いがかりを付ける当たり屋行為で、他人名義のクレジットカードを不正に作成し買い物したとして、詐欺の疑いで再逮捕された。

当たり屋には、くれぐれもご用心。

「週刊実話」10月17日号より