ヤマハにとってのホームグランプリであるMotoGP日本GPだが、彼らにとって良い週末になっているとは言い難い。金曜日の時点で、もてぎはヤマハにとって現実に戻されるようなレースだとライダーたちは警告していたが、その通りとなった。
予選Q1では、ファビオ・クアルタラロが2番手タイムを記録。Q2に駒を進めたが、そのQ2では最下位の12番手。スプリントはクアルタラロにとって何事もなく進み、スタート位置と同じ12位でフィニッシュした。Moto2予選の終盤に雨が降り、路面コンディションが複雑化したレースで、クアルタラロはポイント圏内から3秒弱離された。
スプリントの後、クアルタラロはメディアとのインタビューで、この日のポジティブなポイントを強調した。
「Q2に進出できてうれしい。何より、セクターによってはもっと速く走れたからね。でもQ2自体は雨が降り始めて、タイヤが1本しかなかった。それをそのまま履いたんだけど、そこでは運がなかった。良いタイムを出せなかったんだ」
そして迎えたスプリントでは、「かなり悪かった」とクアルタラロは告白。ライバルたちよりも明らかにペースが遅く、やはりグリップが課題だったようだ。
「スプリントレースでは正直なところ、かなり悪く感じた。特に雨が降るとグリップが落ちるんだ」
「グリップがなくて、彼ら(前の選手たち)についていけなかった。特に1周あたり1秒も遅かった。だから僕らにとってはいい日ではなかった」
クアルタラロは、ミサノでのレースやテスト、そしてインドネシアGPとは違い、日本GPで何かを学ぶことができるとは考えていない。
「今回のレース、グランプリから何かを学んだとは思わない。グリップの面で一歩前進できなかったこと、そしてマシンではなく路面コンディションに頼りすぎていたことだけがわかった」